
妊娠・出産を機に、痔になってしまう人は少なくありません。
私もそうでした。
いぼ痔の進行度は次のように区分されています。
第1度:痔核は常に肛門内に留まっており、内視鏡でのみ見られる。
第2度:排便時など腹圧が高くなった時に痔核が肛門外に出てくる事があるが、自然に戻る。
第3度:肛門外に出た痔核は手で押し込まないと戻らない。
第4度:手で押し込んでも痔核は戻らず、肛門外に出たまま。
第3-4度になると手術が必要となる事が多くなりますが、
第1-2度の小さなものでしたら、注射(Sklerosierung)で治療できます。
薬剤を注入して、痔核を傷跡のように小さく萎びさせるやり方です。
私の場合、便秘とはほぼ無縁のため、排便時の問題は殆どなかったのですが、
子どもを抱っこやおんぶして長時間立ち仕事をすると覿面で、
一番ひどい時には「これは第4度に足を突っ込んだか?」という位までいき、
そうなると矢張り痛みを感じました。
最近は、なるべく痔に負担を掛けないような生活を心がけていたため、
第2度くらいで落ち着いていて、特に問題もなかったのですが、
でもだからこそ今治療しておかねば・・・と、遂に重い腰を上げました。
もしかしたら手術が必要かなと懸念していたのですが、
注射で治療してもらう事がまだ可能で、ほっとしました。
私が受けた治療では:
・殆ど無痛の治療なので麻酔は不要。
・注入したのは、2箇所にほんの1滴ずつ。
・その他の投薬や点滴などは一切不要。
一度で完全に消えない場合は治療を繰り返す事になりますが、
そうやって用心深く少しずつやる方がいいというのが、その先生の意見で、
私も全く同感です。
そして、そのほんの数秒の治療一回で、私の場合はきれいにさよならできました。
診察も治療も痛みは殆ど全くなく、勿論全額公的保険でカバーされます。
「痔核がちゃんと縮むまで2-3週間は掛かる」と言われたのですが、
私の場合は即座に効き目があり、何と心の軽くなった事か。
こんな事ならもっと早く行けばよかった、と思いました。
注射による治療は、手術に較べると再発率が高いようですが、
もし再発したらまた1、2滴注射してもらえばいいだけの話しですから、
私は特に問題視していません。
初期でそんなにひどい問題がないうちは、
恥ずかしくて誰にも言わずに我慢してしまう人が多いと思います。
でもそうして進行させて手術が必要になったら大ごとですから、
初期のうちにこそ、ささっと治療してしまいましょう。
公式には注射治療後12時間は授乳不可ですので、
治療前に搾乳しておくといいでしょう。
神経や血管が沢山集まっている場所ですから、
痔の治療では、医者の腕の良し悪しが非常に非常に大切です。
実際、質の悪い治療の話しも時々耳にします。
でも、痔というのは一般にはなかなか話題にしにくいもので、評判のよい医者を探すのも容易ではありません。
きっと知りたい方も多いでしょうから、私の行った先をこちらに書いておきます。
ここは痔だけでなく、足の静脈瘤の治療(こちらも進行具合によって注射か手術)も、非常に優れています。予約は3箇月待ち位?
家庭医からのUeberweisungを持って行くようにして下さい。
Gemeinschaftspraxis
Dres. Pfaff / Jahn
(Allgemeine Chirurgie, Allgemeinmedizin,
ambulante Operationen, Phlebologie)
Poststr. 52
71032 Boeblingen
Tel. 07031 / 25159