私は、糖質はほんの少ししか食べられないので、
どうせなら、飛びっきりおいしい糖質が食べたい。
どうもフライパンの限界かなーというところにぶつかった。
薄手の鉄のフライパンは、お肉などジュジュッと焼くには最高なのだけれど、
Kaiserschmarrnには、ちょっと向かないみたい。
熱し過ぎると真っ黒に焦げるし、
熱し足りないと、生地を入れると温度が下がってしまう。
それで、ふんわりさが足りない気がする。
もっと熱をじんわり蓄えてくれるのがいいなあ・・・と。
昔、T-falのフライパンを買って、目玉焼きを作って、愕然とした。
有名な料理人が広告塔になっているのに、
白身がゴムみたいで、全然おいしくない!
それ以来、このフライパンは、
残りご飯のあたため直しと、寿司桶代わり専用となっている。
それで、ずっと鉄のフライパンを愛用してきたのだけれど、
こんな記事に出会い、銅の玉子焼き器を買って、それ以来「卵は銅!」となった。
Kaiserschmarrnも卵たっぷりなので、きっと銅が合うに違いない。
ところが銅のフライパンと言っても、
よくあるものは、違う素材にペラペラの銅が被せてあるだけ。
そんな似非、要らない!
で、色々調べて探し、愛しのManufactumで遂に見つけたのだ。
分厚い銅に、薄ーいステンレスを特許のやり方で被せてあるだけ、という本物。
でも、Manufactumだし、高いのよ・・・。
今迄の勤務先の医院では、皆がお金を出しあって、
誕生日に商品券を贈る習慣があった。
よし、今度の誕生日には、Manufactumの商品券を貰って、
それにお金を足して買おう!
と思っていたのだけれど、誕生日直前で辞める事になってしまった。
金曜日まで働いて、その週末が誕生日、という直前さ。
悔しいから誕生日が過ぎるまで働こうかという迷いもあったのだけれど、
いやいや!数十ユーロの商品券に身売りする気か!
転職したら、今より給料はよくなるのだから、
さっさと転職して、自分で買おうよ!と、自分に言い聞かせ。
(誕生日直前だったから、もしかしたらお別れにとか名目を変えてくれるかな、なんて思ったのだけれど、甘かった。くれなかったよ!釣った魚じゃなくて、逃げる魚に餌はやらんってか。プンプン。でもまあ、そんなので貰って買っても、使う度に嬉しくないかも、と、負け惜しみ。)

悔しいから、これはもう買わずにいられない。
今週、Manufactumのお店の近くで用事があったので、買っちゃった!
ネットでも買えるのだけれど、こればかりは、実際に手に取ってみないとね。
どうせなら大きいのを、と思っていたけれど、
手に取ってみたら、私には大きいのは重過ぎてダメと判明。
小さいのは持ち手とのバランスもよかったので、そちらに決定。

夜、早速Kaiserschmarrnを作ってみた。
内側がステンレスって、くっつくかも、と心配していたのですが、全く問題なし。
そう!こう出来て欲しかったの!という出来。
外はカリッと、でも焦げず、中はふわふわ。
家族も「何でこんなに違うの?!」とびっくり。
あー、幸せ♪
おまけに。
鉄のフライパンは味が染み込んで混じるので、
ごはん専用とおやつ専用のが別々に必要だったけれど、
内側がステンレスという事は、味が混じらないのよね?
と気付いて、何だか得した気分!