音楽は生き続ける

真紅の薔薇の花束を抱えて初めて行く筈だったArt Blakeyのコンサートは、
彼の遺影の前でのコンサートになり、
Blakey学校出のスターが駆けつけて来て、もの凄い演奏を聴かせてくれたのでした。

CDの中では、今でも彼は私をくーっと痺れさせてくれる。
彼が育てたBlakey学校の生徒達の中にも、彼の音楽は生き続ける。


壊れる前の、向上心に溢れていた頃のマイケルが大好きでした。

人間という不完全な存在である事を認められなくなってしまった彼は、追えば追うほどその限界を思い知らされて、さぞつらくみじめな最期だったのではないかと思います。
私邸を「Neverland」と名付けていたあたり、自分で解っていた部分もあったのでしょう。

あんなに好きだったのに、泣けもしないどころか。
最近は、お化けのようになった彼の写真を見るのも心が痛くつらかったので、
「死によって彼もやっと解放されたのかな」という一種の安堵すら覚えてしまいます。

医長から、「本当の死因」というのを聞きました。
アメリカの医学界では死期が近いのも、とうに周知の事実だったとか。
（それでも解剖するというのも、色々裏にありそうね・・・最後まで可哀想に）
医長曰く「彼の音楽だけは生き続ける」

さよなら、わたしの青春。

この動画を見ると、その幸せ溢れる５人の顔に胸が詰まるのです。

この瞳の輝きを、いつ、どこに、忘れてきてしまったのか。

生きる道を、見失っては、いけない。