外国人として |
6年半、全身から血が滲み出す思いで医学を修めた。
その最後の月に、外国人には医師免許が下りないという事実を知った。
青ざめるどころの話しではない。地面がぐらつき立っておられなかった。
これだけの思いをしてきたのに医者になれないのか、全て無駄だったのか、と身動きひとつできぬ程に打ちのめされた。
泣いて、泣いて、眠れぬ夜が続いた。
用事で電車に乗った。
車窓に流れる風景が本当に美しくて、涙が滲んだ。
嗚呼、私は、やっぱり、心底ドイツが好き。
こんな目にあっても、やっぱり、ドイツを憎めない。
そう気付いたら、覚悟が据わった。
その後、問い合わせの返事が届き、
外国人には別枠で特別許可というものがある事を知った。
色々と限定はつくものの、これで医者として働けるようになった。
外国人として暮らすのは大変な時もある。
人種差別まがいの事を受ける時もある。
でも、日本で暮らしているアジア人の殆どは、もっともっと辛い思いをしているだろう。
私は、自分の意思でここに居る。
夫の手料理で、今日も幸せ。
手打ちパスタに、茸とハムのクリームソース。
レモンとチーズの風味がきいています。
プロフィールを拝見する限りお医者様として働かれているようですから免許が下りたのですよね・・?ドイツでは市民権取った人でも外国人と言う認識ですか?
もちろんアメリカでもアメリカの医師免許がないといけませんが、私のレーシックの先生はコロンビア人・主人の内科の先生はメキシコ人の開業医ってな感じです。私は結婚してアメリカに来たのですがその数年後市民権取ったので書類上外国人と言うハンデは有りません。こちらだと外国人だからと言うそれだけの点で何か出来ないとなった場合差別だと訴えられるんじゃないかと思った私です。
アメリカから、ようこそ。
私が持っているのは、正式な免許ではなく、期間限定・州限定の特別許可です。これで6年間働くと、正式な医師免許が下ります(この詳細は本館の方に書いてあります)。外国人でも市民権を取れば勿論ドイツ人になれますが、私は日本人です。
訴えようと思えば訴える事のできる内容だと思いますが、それに費やすパワーと時間が惜しいというのが、皆の心情ではないでしょうか。何しろ絶対数がもの凄く少ないので、「誰かがやる」という確率は非常に低いです。
なるほど~、またひとつ勉強になりました。
嬉しいお言葉を有難うございます♪
「ご自分で選んだ道だから」と地道に努力を続けていらっしゃるkumaさんの態度、素敵だなといつも応援しています。
ドイツの市民権、私も取るつもりはありません。法律上の差別はなくなりますが、日常の差別がなくなるわけではないですもの。
ええ、この事を知っている人は殆どいないと思います(私本人ですら知らなかったし・・・汗)。
でも、それでも憎めなかった国だからこそ、私は今もここに居るのだと思います。
お気持ちお察しします。私も、国家試験の後、真剣にドイツ国籍をとろうかと、さんざん迷いました。でも、結局とらなくてよかったと、今では思っています。私の場合(獣医)4年働くとApprobationが申請できるようです。あと、2年です!くまさんも、これからもがんばって下さいね。応援しています。
おお、ドイツで獣医さんですか♪
私の場合はどのみちまだドイツ国籍はとれなかったのですが、たとえとれたとしても、「ドイツで外国人になるか、日本で外国人になるか」と考えたら、やっぱり日本人でいただろうなと思います。
ブログ読ませてもらいました。感動しました!わたしも何かしな!って思ったけど、まずは言語の習得にいそしみます。
それと、もしご迷惑でなかったらなのですが、その…きのこのクリームパスタのレシピ、教えてもらえないでしょうか?…すごくおいしそうです。
なんだか軽いメールになってしまいましたが、また遊びにきます。
メール内容直してるうちにいつのまにか送信してしまってました!!
ほんとにすみません!!いやがらせとかじゃないので(泣)
いやがらせなんて、とんでもない。嬉しいです。
片方削除しておきました。
この茸のパスタは夫がお料理の本から作ったものです。
レモン汁をかけておいた茸とハムを炒めて、塩胡椒して、
別にニンニクとバターと生クリームとコンソメをちょっと煮詰めておいて、
生パスタ(本当はほうれん草入りの緑のパスタと半々で)を茹でてからめて、
バジルとパルメザンチーズをかけるだけです。
これからも、どうぞよろしく。
こちらこそよろしくお願いします!また遊びにきます☆
はい、トマトソースよりもずっとお手軽です。
オリジナルはバターをどっさり使うのですが、うちではオリーヴ油を主体に、バターは香りづけ程度に入れます。
具をソースと別に炒めて最後にトッピングする事で、具の味が逃げません。
おいしいですよ♪
そうですよね。
日本で外国人になるより、ドイツで外国人でいる方がいいな、というのが、私の正直な気持ちです。
こちらでも、どうぞよろしく~。
医学を修め、無事に試験に合格したあとも、葛藤があったのでしょうか。
医師免許をとるのは大変なのですね。
在外の日本人の方々にとって、ドイツ語が堪能でも
病気のときは出来れば日本語で診察してもらいたい方も沢山
いらっしゃることと思います。
他のドイツ関係の方のブログでも、よくお見かけするakkoさんの
ご主人様はドイツ人医師で日本語がお出来になるようですね。
素晴らしいです。
このように日本語の出来るお医者様がいるとドイツ在住の日本人の
方々も安心ですよね。
横ですが、akkoさんも医学関係の方なのですか~?
ところでSchwarzwaldklinikというドラマが昔あったそうですね。
ご存知ですか?きっとドラマのように毎回毎回ハッピーエンドばかりでは
ないでしょうが、くまさんのようなお医者様がいると患者さん達も
心強いでしょうね!
これからも、ますますご活躍お祈り申し上げております。
こんにちは。
へぇ~、そんなドラマがあったんですか。
実はうちにはテレビがないものですから、全然知りませんでした。
いつか「心強い」と言ってもらえるように、日々精進です。
akkoさん、こちらに気付かれたら、是非お答え下さいね。
Schwarzwaldklinikは1985から1989年にかけて放送された
ドラマで、Glottertalが舞台だそうです。
もしご興味があるようでしたらインターネットや某動画共有サイトでも
見つかります。
興味はありますが、時間が・・・というところですね。
定年後にゆっくり鑑賞しようかな。あはは。
ごめんなさい、ご質問に気が付かなくて、kumaさんがご丁寧に教えてくださいました。
私は、医者ではありませんが、医療現場で生まれ育ち、医薬品産業で働いて、医療現場で再び働きました。そして、何の因果か医者と結婚。
夫は片言の日本語だけですが、患者さんの緊張をほぐすことは出来ると思いますよ。
akkoさん、
ご返事ありがとうございました!
待ってたかいがありました、、、なあんて(笑)。
akkoさんも医療関係の方でいらっしゃるのですね。
くまさんの医学のお話も私のような素人よりも、ずっと
よく理解出来るのだろうなと思います。
くまさん、
日本の旅行記楽しく拝読しました。
本当にいろいろなところにいらっしゃったのですね。
次の帰国が何年後かになってしまうそうですが、満タンに
充電出来ているといいと思います。
どうぞ御身体をお大切になさってくださいね。
ベニさんも素敵な方ですね。
サービスショットも沢山あってうれしかったです。
良い時を過ごされたことがこちらにも伝わってきました。
良き旅に感謝。
「素敵」と言って頂けると私も嬉しいです♪
私の写真を伏せている訳ではないのですが、殆ど私が撮影していたものですから、自分の写真は殆どありませんでした・・・。
交換留学プログラムでドイツに1か月半住んでから、ドイツが好きになり、私も将来ドイツで働きたいなぁと思っています。
研究ならきっとできるのでしょうが、日本の医師免許でドイツで医師をやるのは無理なのでしょうか?
エジプト人の友達から、「ドイツは今深刻な医師不足で、自国で医師免許取得後、ゲーテのB2という語学の試験に受かればドイツで医師ができる」という情報を得たのですが、現状はどうなのでしょう??
私もくまさんのようにドイツで医師をするのが夢です^^
外国からの医師の扱いについては、出身国や職業経験によっても違いますので、他人からの情報はあてになりません。御自分で州の試験局にお問い合わせ下さい。私の知る範囲での情報は、本館「ドイツ医学留学Q&A」に書いてありますので、そちらをご覧下さい。
確かに今は医師不足で、昔に較べたら外国人医師も受け入れられやすくなっていますが、それは滞在許可や労働許可の申請に雇用主が協力してくれるという程度で、医師免許に関する規則自体が甘くなっているというのは、私は聞いた事がありません。
夢の実現にむけて引き続き、医学及び語学の勉強を頑張って下さいね。