良き哉、十代

ティーンエイジャーって、本当に特別な時代だと思う。

色んな憧れやら反発やら入り混じって、半分大人で半分子どもで。

中学は暗黒の優等生時代。

形容詞は「暗い」。友達は本。

卒業が本当に本当に嬉しかった。

高校は開眼の時代。

でもまだトゲトゲのイガにしっかりくるまれて臆病で、弾けていない。

先生の教える内容が気に入らないと、職員室に文句を言いに行っちゃう、強気。

プライドの高い硬派で、クラスで笑った記憶は余りなく、形容詞は「怖い」。

紅一点の山岳部で、山小屋の晩、一般客もいる食堂でトランプの大富豪をした。

罰ゲームは、最初はその場でスクワットとか、

外から窓をコンコンとノックして、ガラスにべちゃっと頬ずりするとか。

他のお客さん達も大笑いしていて、段々とエスカレートし、

最後に私が当たったのは・・・廊泳。

（廊泳って、知ってるかい？

水泳部でプールが使えない日に、廊下で泳ぐ真似をするという、

さっぱり意味の解らんトレーニングがあって、

「廊泳〇本」とか大真面目にやらされていたのだ。）

いやー、たったそれだけが、出来んかった。あの頃の私、まだまだ青かったなあ。

大学は、怖いもの知らずで、やりたい放題に弾けた時代。

バンド仲間で打ち上げをして、

私が当たった罰ゲームは・・・大学前通りの電信柱に攀じ登って一曲歌う。

やりましたとも。人の頭位の高さまでしかのぼれなかったけど、

真昼間に電信柱にしがみついて「Yesterday」歌っちゃったよ。

真剣な勉強は一人でやって、友達とは阿呆な事ばかりやっていたので、

実は皆かなーり優秀な人達だったのだと気付いたのは、

ごく最近、ズームで再会してから。わはは。

皆それぞれの道でそれなりのものを築いていて、自営率が高いのにもびっくり。

あんな凄い人達がいたのに恋愛しなかったのは勿体なかった気もするけれど、

恋人一人に限定するより、凄い友人達に一生囲まれているのが最高の贅沢かも。

以前にもご紹介した、青春のグレン・メデイロス。

この動画も、見ているだけで当時の楽しさを思い出して、大好き。

あの危なっかしい未熟な十代の頃、

きっと内心ハラハラしながらも、黙って見守ってくれた周囲の大人たちや、

一緒に無茶をしながら成長してくれた仲間たちに恵まれた幸運に感謝。

可愛い姪っ子が、もうすぐ大学生。

めっちゃ楽しく・充実しているといいね！