コロナ渦中より

この２、３週間程、コロナが猛威を振るっている。

子ども達がうわーっと罹って、そこから家庭内感染、というのが多い。

私も流石に、毎朝クイックテストしてから始業。

風邪疑いの人は、まずオンライン診療して、

実際に診察が必要と見做せば、診療時間外に来て貰う。

PCR検体採取は、有難い事に、近隣の医院が引き受けてくれている。

なので、まあ電話が鳴りっ放しになったりはするけれど、

うちの院内は特に混乱もなく、通常モード。

オンライン診療は、午前の部の終業後に、大体十数名入っている。

一人の筈の予約だったのが、ぞろぞろ家族も出てきて、

順番に話しをする羽目になったりで、結構時間が掛かる。

それが全部、通常の時間外に加わるので、

私にしては珍しく頭痛薬のお世話になった日もあるし、

先週の金曜日のお昼ご飯は、夕方４時半になった。

でも、オンライン診療だと、マスクなしで表情も見えるし、

身振り手振りも交えれば片言の外国人でもいけて、

書いてみせたり、ゆっくり落ち着いて話せるので、凄く有難がられる。

今のところ、うちの患者さんで症状が重めの人は、

ワクチン未接種の成人か、重篤な持病のある成人。

児童は往々にして、軽く済む事が多い。

感染済みの２回目感染は、軽い人と重い人と、両方ある。

感染しても抗体ができなかったり、すぐに抗体が消えたりする場合があるので、

これは恐らくそのせいなのではないかと思う。

だから、「１回感染したからもう安心」という訳ではないんだな。

勿論、未接種でも軽く済むラッキーな人はいるけれど、

若くて持病がなくて健康的な生活を送っているから大丈夫という訳でもなく、

予測不能な部分がかなり大きくて、蓋を開けてみないと判らないのが、

コロナの嫌なところ。

日によって届け出のばらつきがあるけれど、まあ大体これくらい。

１日の感染者数が23-24万で、死亡者が200人台というのは、

以前の波に較べれば、桁違いに死ななくなってきた。

本当に心配な８０歳以上の高齢者は、

ほぼブースター接種済みだし、用心して出歩かないようにしているのか、

うちの患者さんでは誰一人としてオミクロン感染していないのも、興味深い。

それでまあ、まずまず元気な若年層で感染を広げてしまうという、

一応思惑通りなのかなあと思ったり。

でも、持病なしの若者から中年層くらいでも、

往診して、つかまらないと立っていられなくてガクガク震えているのとか、

喉の痛みで唾液も飲み込めなくて吐き出しているのとか、

頭痛薬が２時間しか効かなくて泣いているのとか見ると、

まだまだ「風邪程度」というには程遠い感じ。

なので、終わらせるために流行させるのは、まだ早過ぎる気がするのだけれど、

まあ教育や経済をストップさせ続ける訳にもいかないし、

或る程度の犠牲はやむを得ないという考えなのだろうか。

中華あんかけ丼、私は御飯なし。豚挽き肉と白菜、塩・生姜のベースで。

こんな、ちゃちゃっと作った一皿料理なのに、

こぐま達が「今日の晩ごはん、おいしかった。ありがとう！」

と、寝る前にわざわざ言いに来てくれた。

うわーん、こんな母で、ごめんよ。