週末水泳

家族に引き摺られるようにして、週末のプール通いが始まった。

何しろ家族全員運動不足で、一部肥満体になってきたし、

そもそもこぐま達は碌に泳げない、と、ヤバい三拍子。

私は子どもの頃、体育全般、とても苦手だった。

小学校１年生の時、クラスで一人だけ、３秒間顔を水につけられなくて、

危機感を覚えた親に、水泳教室に突っ込まれた。

それがまあ、週３回、地下鉄で通って、２年間。

一度、学校で吐いて、その日たまたま担任の先生に地下鉄の駅で会い、

「あなた、今日も水泳に行くの・・・」と絶句されたのが忘れられない。

塾、そろばん、習字、公文など、よその子達みたいなのは一切なかったけれど、

遊びたい盛りの小学校低学年で、週３回の水泳は厳しいよねえ。

でもまあそれで、泳ぎを覚えたという訳。

さて、そして今。

うちの町の市営プールは、２５ｍの小さなのだけれど、

１ｍと３ｍの飛び込み台もついていて、そっち系が好きな夫は大喜び。

小さい屋内プールだから人気がなくて、

大体空いていて、ソーシャルディスタンスもばっちり。

ちょっと混んできたら、勿体ながらずに帰れる安さ。

学生時代に「泳ぎに行く」と言えば、

少なくとも１０００メートルは泳いだものだけれど、

今はこぐま達の相手の合い間に、チョロッと何往復かするだけ。

それでも体がシャキッとする感じって、どんなけ運動不足なんじゃ。

３週末連続で行ってみて、家族はすっかり気に入って、

何と１００回（！）回数券を買っちゃったよ。

昔々、十代の頃に聞いた言葉なのだけれど、

「一つの言語と、一つの楽器と、一つのスポーツを嗜むと、人生は豊かになる」

ほほーうと、心に焼きついている。

中２か中３の頃、祖母の撮影。

私はそんなに速くなくて、大会選手には選ばれないレベルだったけれど、

雰囲気だけは水泳部っぽいかな。

自分では好きじゃなかったこの写真、今は祖母の気持ちがわかるかも。