喧嘩上等

一度救急車で送ったのに異常なしで帰されてきて、

どこが悪いのか全くはっきりしないのだけれど、どんどん具合が悪くなる。

他の科に回せだの、外来で何とかしろだの、

電話先でごちゃごちゃ言うのをねじ伏せて、

もう一度病院に送り返した。

再入院しても最初は何も見つからなかったけれど、

異常なしだった部分を別の方法で再検査したら病変が見つかり、

それが見つかった途端、病院側の態度がガラリと変わったそう。

無事に退院してきて、リハビリに行く前に、

「あなたがねじ込んでくれなかったら、今頃どうなっていたか」

と、お礼を言いに来てくれた。

障害はほぼ残らなかった感じで、

うふふ、私も喧嘩した甲斐があったわー。

医者同士、特に病院勤務医とのやりとりは往々にして、

機関銃のような早口で、言った者勝ちの速攻勝負。

日本語でも話し方がゆっくりな私は、こういうやり合いが本当に苦手で、

昔は電話口で泣かされたりしていたけれど、どんどん強くなるな。

だって、患者さんの命やその後のQOLが懸かっているんだもの。

確信がなくても重篤なものの疑いが少しでもある場合は、

行動して外しても、私が恥をかけば済むだけの話しで、

行動せずに取り返しのつかない事になって後悔するより、ずっといい。

と、ムダ打ちを余り恐れない事にしている。

（勿論、何でもかんでもではなく、ゴリ押しはここぞという時だけね。）

今週は平日の夜に当番医が入って、

普通の診療→夜間往診当番医→翌日も普通の診療

というブラックな働き方になってしまった。

コロナの往診もあったし、夜中の２時半にも起こされたし。

でも、恐れていた程にはダメージがなく、結構元気デス♪