2021年 08月 25日
P. S. 文豪の舞台裏 |
前回記事のコメント欄で盛り上がったので、ちょっとおまけ。
私は基本的に、芸術は作品で勝負!
で、メイキングオブの類は邪道だと思っている。
でも、芸術の舞台裏も知りたくなってしまう下衆な部分もあって、
時々好奇心に負けてしまう。
昨日初めて読んだのは、内田百閒の。
漱石の作品の中で、金を借りに来る人達がしょっちゅう登場する、
そのうちの一人はあんたやったんか!
(↑Amazonリンク 内田百閒「私の『漱石』と『龍之介』」)
掲載作品の内容が重複するのだけれど、
何度でも話したくなる愛を感じる。
自殺直前の芥川の様子は凄い迫力。
(↑Amazonリンク 嵐山光三郎「文人悪食」)
面白いけれど、夢を壊すので要注意。
(私信:燕さん、これお好きかも!)
by germanmed
| 2021-08-25 17:52
| 本の虫
|
Comments(15)
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fusk-en25 at 2021-08-25 19:28
私も作品重視で。
漱石がロンドンで何をやってたかなんか、
全然関係ないやんと思ってた。
(だから文芸評論家?はあまり好きでない)
昔は解説も読まなかった。(今は活字に飢えているから?本は最後まで読みますが)
漱石がロンドンで何をやってたかなんか、
全然関係ないやんと思ってた。
(だから文芸評論家?はあまり好きでない)
昔は解説も読まなかった。(今は活字に飢えているから?本は最後まで読みますが)
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poirier_AAA at 2021-08-25 20:17
「文人悪食」はおもしろかった。アクの強い人って、一緒に生きるのはものすごく骨が折れそうだけど、その強烈さを一度知ってしまうと他では満足できなくなりそうだな〜と思いながら読みました。でも、岡本かの子のところだけは、そこまで書くか?と一言いいたくなりましたけど。
内田百間の本がおもしろそう。よんでみたい〜(日本にいく前に知ってたら買って来たのに〜。くやしい)
内田百間の本がおもしろそう。よんでみたい〜(日本にいく前に知ってたら買って来たのに〜。くやしい)
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germanmed at 2021-08-26 01:21
> fuskさん、こんにちは。
最近の出版は特に酷い解説が多いですね。解説じゃなくてただの読書感想文。
最近の出版は特に酷い解説が多いですね。解説じゃなくてただの読書感想文。
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germanmed at 2021-08-26 01:26
> 梨の木さん、こんにちは。
私も思いました!でもあれで、岡本かの子を読んでみる気になったので、愛があるんでしょうねえ。
内田百閒も大岡昇平も流石です。大岡昇平が江藤淳をコテンパンに攻撃しているのが面白い。
私も思いました!でもあれで、岡本かの子を読んでみる気になったので、愛があるんでしょうねえ。
内田百閒も大岡昇平も流石です。大岡昇平が江藤淳をコテンパンに攻撃しているのが面白い。
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m
at 2021-08-26 08:52
x
私もこう言う内容の本が好き!
漱石の作品全部読んだ後に読むと面白いよね。
私も画集にかかれている解説が邪魔で好きじゃない。
絵は、読む物じゃなくて五感で感じ、心で観る物だと思っている。
だから、観る前に美術史読んだり、どう言う作品かなんて、
本人しかわかり得ないことの推測だもんね。
解説読んでから観ないことにしている。
それらの本全部、面白そうだなぁ。ふふ
漱石の作品全部読んだ後に読むと面白いよね。
私も画集にかかれている解説が邪魔で好きじゃない。
絵は、読む物じゃなくて五感で感じ、心で観る物だと思っている。
だから、観る前に美術史読んだり、どう言う作品かなんて、
本人しかわかり得ないことの推測だもんね。
解説読んでから観ないことにしている。
それらの本全部、面白そうだなぁ。ふふ
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燕
at 2021-08-26 11:14
x
お薦めありがとうございます!
早速ポチしに行くと、なんと無料試し読みが出来てしまい、しかもなんとなんと!
冒頭の二人は漱石と鷗外で、どっぷり捕まっておりました(笑)
嵐山さんは昔ワイドショーに出ておられたイメージだけでしたが、wikiってみてご本名と係累に少しビックリでした
エピソード的にはほぼ既知の話ばかりで、しかも試し読みで目的は達成してしまい、、まだポチには至っておりません
私は偏愛の人間なため、目当ての二人以外にはあまり興味がなく(例え食べ物でも(笑)
昔の私小説を読んで、書評やあとがきなど読むと、必ず同時代の作家の書生時代とか、もしくは晩年などがモデルとして登場してますね
私も上記ようなわけで、下衆ながらも他の作家にあまり興味はなかったのですが、
漱石、鷗外辺りは特に交際の範囲が広かったためか、随筆などに門下生や友人として他の作家が出てきて、
そこから興味の対象の幅が広がるのも面白いですね
百聞(変換出来ない(笑)と言えば、私には「猫に心を盗まれた気の毒なお爺さん(失礼」のイメージしかありませんでしたが、
そう言えば漱石の門下生として登場してました!当時は『ノラや』も未読で読み飛ばしてました
実はデザインの延長で校閲もしてるのですが(回ってくる原稿があまりにアレで、校閲せずにデザインしてしまうと後で修正が多くなるので、、その割に自分の文章は誤字だらけ(笑)
毎日誤字脱字どころか、日本語として意味が分からんような文章ばかり読まされていて、まともにサラサラ読める文章は久しぶりでした!
あまりに誤りの多い文章ばかり毎日読んでると、脳内補正がかかり
無意識に正しい日本語に変換して読んでしまって大きな誤りを見落としてしまうようなことになります
時々は明治の美しい日本語に触れておくと、歪んだ頭の治療になりますね(笑)
お薦めとオマケ、ありがとうございました!
そして、くまさんみたいな方とこんなお話が出来て、しかもこちらの気持ちを分かってくださるのがあまりに嬉しくて、
コメント欄に駄文を連ねてしまい申し訳ありませんでした、、、反省しきりですm(_ _)m
早速ポチしに行くと、なんと無料試し読みが出来てしまい、しかもなんとなんと!
冒頭の二人は漱石と鷗外で、どっぷり捕まっておりました(笑)
嵐山さんは昔ワイドショーに出ておられたイメージだけでしたが、wikiってみてご本名と係累に少しビックリでした
エピソード的にはほぼ既知の話ばかりで、しかも試し読みで目的は達成してしまい、、まだポチには至っておりません
私は偏愛の人間なため、目当ての二人以外にはあまり興味がなく(例え食べ物でも(笑)
昔の私小説を読んで、書評やあとがきなど読むと、必ず同時代の作家の書生時代とか、もしくは晩年などがモデルとして登場してますね
私も上記ようなわけで、下衆ながらも他の作家にあまり興味はなかったのですが、
漱石、鷗外辺りは特に交際の範囲が広かったためか、随筆などに門下生や友人として他の作家が出てきて、
そこから興味の対象の幅が広がるのも面白いですね
百聞(変換出来ない(笑)と言えば、私には「猫に心を盗まれた気の毒なお爺さん(失礼」のイメージしかありませんでしたが、
そう言えば漱石の門下生として登場してました!当時は『ノラや』も未読で読み飛ばしてました
実はデザインの延長で校閲もしてるのですが(回ってくる原稿があまりにアレで、校閲せずにデザインしてしまうと後で修正が多くなるので、、その割に自分の文章は誤字だらけ(笑)
毎日誤字脱字どころか、日本語として意味が分からんような文章ばかり読まされていて、まともにサラサラ読める文章は久しぶりでした!
あまりに誤りの多い文章ばかり毎日読んでると、脳内補正がかかり
無意識に正しい日本語に変換して読んでしまって大きな誤りを見落としてしまうようなことになります
時々は明治の美しい日本語に触れておくと、歪んだ頭の治療になりますね(笑)
お薦めとオマケ、ありがとうございました!
そして、くまさんみたいな方とこんなお話が出来て、しかもこちらの気持ちを分かってくださるのがあまりに嬉しくて、
コメント欄に駄文を連ねてしまい申し訳ありませんでした、、、反省しきりですm(_ _)m
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燕
at 2021-08-26 12:06
x
また連続ですみません!
内田百閒!門構えの中は月でしたー!老眼が憎い、、、
あの世で漱石と百閒が、
彼奴は食い気ばかりで他人の作品名も名前も間違えるとは、何とも失礼な奴だ、ああいう輩に文学に親しむ資格は無い
とか、軽蔑なさっておられるでしょうorz
内田百閒!門構えの中は月でしたー!老眼が憎い、、、
あの世で漱石と百閒が、
彼奴は食い気ばかりで他人の作品名も名前も間違えるとは、何とも失礼な奴だ、ああいう輩に文学に親しむ資格は無い
とか、軽蔑なさっておられるでしょうorz
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germanmed at 2021-08-26 18:24
> mさん、こんにちは。
解説って本当に玉石混淆ですよね。最近のもので「おお!」というのには巡り会った事がありません。
堀田善衛の「ゴヤ」は読んでみたいのですが、機会がなく。
解説って本当に玉石混淆ですよね。最近のもので「おお!」というのには巡り会った事がありません。
堀田善衛の「ゴヤ」は読んでみたいのですが、機会がなく。
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germanmed at 2021-08-26 18:27
> 燕さん、こんにちは。
嵐山光三郎、私にとっては全く未知の人でした。
漱石は自分が実際にお金を貸すところは余り書かず、どうやって断るか苦心している様子が多かった印象なのですが、内田百閒のこれを読んで「へえ、ぽんと貸してやっていたんだー!」と新たな発見でした。
猫に心を盗まれた気の毒なお爺さん・・・わはははは。
嵐山光三郎、私にとっては全く未知の人でした。
漱石は自分が実際にお金を貸すところは余り書かず、どうやって断るか苦心している様子が多かった印象なのですが、内田百閒のこれを読んで「へえ、ぽんと貸してやっていたんだー!」と新たな発見でした。
猫に心を盗まれた気の毒なお爺さん・・・わはははは。
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toshi-pooh123 at 2021-08-26 22:18
本を読む人、凄いです。
本、読まないです。
国語、嫌いです。
高校時代、国語の先生が嫌いで、元々悪い国語の成績がさらに悪くなり、大学受験の足を思いっきり引っ張りました。
でも、そのおかげで今があるので、結果オーライかなw
電子書籍が普及して、「蜜蜂と遠雷」を読みましたが…。
昔も今も漫画です😓
すみません。
本、読まないです。
国語、嫌いです。
高校時代、国語の先生が嫌いで、元々悪い国語の成績がさらに悪くなり、大学受験の足を思いっきり引っ張りました。
でも、そのおかげで今があるので、結果オーライかなw
電子書籍が普及して、「蜜蜂と遠雷」を読みましたが…。
昔も今も漫画です😓
すみません。
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germanmed at 2021-08-27 00:56
> toshi-poohさん、こんにちは。
凄くない、凄くない。
toshi-poohさんがお仲間と車談義に花を咲かせるみたいに、本好きが本の話しで盛り上がっているだけなので。私、漫画も好きよー。
凄くない、凄くない。
toshi-poohさんがお仲間と車談義に花を咲かせるみたいに、本好きが本の話しで盛り上がっているだけなので。私、漫画も好きよー。
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m
at 2021-08-27 09:13
x
ほぉ、ゴヤ良いね!
そう言う人の人生とかも興味ある!
違う絵の人だけど、カラヴァッジョとかね。
そう言う人の人生とかも興味ある!
違う絵の人だけど、カラヴァッジョとかね。
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poirier_AAA at 2021-08-28 07:09
がーん。わたしも内田百閒の字を間違えていました。愛読者を自称しておきながら名前を間違えるとは内田百閒センセに申し訳ない。というのもあるけれど、それよりなにより間違って変換されていることにすら気がつかなかった自分の目の悪さに大ショック。老眼が憎い。。。でも「老眼」と自分で自分に使うのもクヤシイ。
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germanmed at 2021-08-28 15:22
> mさん、こんにちは。
いつか帰国した時に読み始めたのですが、時間切れで戻って来ました。残念。
いつか帰国した時に読み始めたのですが、時間切れで戻って来ました。残念。
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germanmed at 2021-08-28 15:28
> 梨の木さん、こんにちは。
ちくま学術文庫の赤瀬川源平の何冊か(外骨とか路上観察とか)、梨の木さんならご存知でしょうか。色々な資料が挿入されているのですが、文庫本に縮小されてしまうと本当に小さくて、4年ぶりに見たらもうびっくりする位読めなくて、大ショックでした。
そう言えばドイツ語では、「老眼鏡」じゃなくて「読書眼鏡」なのです。抵抗が少ないですよね。
ちくま学術文庫の赤瀬川源平の何冊か(外骨とか路上観察とか)、梨の木さんならご存知でしょうか。色々な資料が挿入されているのですが、文庫本に縮小されてしまうと本当に小さくて、4年ぶりに見たらもうびっくりする位読めなくて、大ショックでした。
そう言えばドイツ語では、「老眼鏡」じゃなくて「読書眼鏡」なのです。抵抗が少ないですよね。