くまの缶詰

毎週土曜日のワクチン接種に加え、

先週日曜日は友人達に会いに１日中外出で、夜は欧州日本人医師会のズーム、

水曜の晩は３時間にわたるオンライン研修、

土曜日はワクチン接種後すぐにプライベートのズームで、

買い物と晩御飯の後、夜中まで掛かって、済ませた接種の書類仕事。

そして翌日曜日は初めて、外来当番医。何と朝８時から夜１０時！

以前にも書いたけれど、往診当番医というのがあって、

夜間や週末の、普通の医院が閉まっている場合の急患で、

救急車や病院が必要でない程度のものは、開業医が当番制で対応する。

週末や祝日の日中は、それに加えて外来当番医というのがあって、

病院の一角の診察室で当番医が待機していて、

往診までは必要でないという急患は、そこに行くようになっている。

今迄、往診当番医はもう何年もやってきたのだけれど、

今回初めて、その外来当番医の方が回ってきた。

８時から２２時って、労働基準法的にええんか？という感じだけれど、

人が来ない時は休憩できる「待機」だから１００％労働じゃない、という建前。

（同じ理由で週末の往診当番は朝８時から翌朝８時の２４時間なのだけれど、

自宅待機だから、それはそんなにしんどくない。病院に缶詰はねえ・・・。

とは言え、ホテルに２週間の梨缶と較べれば、全然か。）

一昔前の診察室。うえーっ、病院っぽい。

本当の急患は救急医・救急車で病院だし、それに次ぐ急患は往診当番医、

しかも今は、風邪症状は全員、熱外来の方に行くので、

ここに来るのは、９割方が怪我人。あとは痛み関係。

がっちり食らいついていて普通に取れないダニも数匹除去した。

病院の食堂で昼食。如何にも澱粉でとろみをつけたグーラッシュなのに、

写真に撮るとおいしそうに見えるのは何故？？？

こんなにおいしくない御飯は久しぶりで、しかも高い！！

今迄に勤務した病院の御飯は安くておいしかったんだなあ、と改めて。

次回は何か持って行こう。

そんなに忙しかった訳ではないけれど、それでも４０人以上診て、

何せ拘束時間が長く、こんな殺風景な診察室で、

泊まりの当直室じゃないから横になるベッドもないし、

水やコーヒーメーカーすら置いてなくて、

念のために持って行ったのをちびちび飲んで、

最後の方は喉が渇くし、めっちゃ疲れた。

サッカーのヨーロッパ杯の決勝も観そびれたし。ちぇっ。

でもまあ、これで予定ギッシリの峠は越えて、

手帳を見ては「大丈夫かいな・・・」と思っていたのが終了。

（プライベートは自業自得だけれど、会える時に会っておく主義なので、

そのためにちょっとくらい無理するのは仕方ないのだ。

私にとっては、死に目に会うとか、お葬式に行くとかは、非重要。

それよりは、一緒に楽しい時間をなるべく多く過ごしてなんぼ、だと思う。）