2021年 03月 09日
国際女性デーに |
日本で、もう死んでしまいたいと思ったり、
人間がこんなに汚いものなら、何のために知性を授かったのか、
いっそ獣でいた方がましだったのではないかと思うような目にあい、
自分の存在意義が見つからないのなら、自分で作るしかないと、
全てを捨てて、ドイツに来た。
たかが百年にも満たぬ命なのだから、早まるまでもない、
折角この世に人として生を受けたからには、
その限られた命でどれだけの事ができるのか、やってみよう。思い出に浸る暇などないと、大切な思い出の品も殆ど処分し、
日本には戻る場所もなく、一生一人で過ごす覚悟だった。
寮の11平米の部屋で、死にもの狂いで、寝ている時間以外は、食事中もシャワー中も、ただただ勉強した。
眠たくなれば、立って勉強した。
やっと自分の立ち位置が出来た頃、
「もう独りで戦わなくていいよ、ぼくが君の分も戦うから」
と言ってくれる人に出会い、二人三脚が始まったのが、
18年前の国際女性デーだった。
私のトラウマのせいで、最初は傷付けてばかりだったのに、
いつも黙って受けとめてくれた。
「憎しみからは何も生まれないよ」と教えてくれたのも、彼だった。
二人三脚が出来なくなったからと言って、
そんな人を、どうして捨てる事ができようか。
彼を背負って、血の汗をかきながら何年も走り続けてきたけれど、
今やっと、彼もまた、自分で歩けるようになってきた。
この日々が続きますように。

国際女性デーだからと、旧ソ出身の男性患者さんが、
私とアシスタントに花束を一つずつくれた。
ドイツ人男性からなんて、貰った事ないのに。
凄く意外で、ソビエトを見直した!
by germanmed
| 2021-03-09 00:24
| 私達夫婦
|
Comments(22)
子供の頃。
トンネルが好きでした。
最初はぽっちり小さなマールイ光が。。
電車が走っているうちに大きな丸になる。
出たら。。一面が明るくて。
トンネルを出たところに
赤い花束を持っている人がいてくれたら。
嬉しいね。
そういえば何年か前に路上で赤いバラを一本もらったことがあったな。
女性の日です。と言って女の人にだけ配ってた。
トンネルが好きでした。
最初はぽっちり小さなマールイ光が。。
電車が走っているうちに大きな丸になる。
出たら。。一面が明るくて。
トンネルを出たところに
赤い花束を持っている人がいてくれたら。
嬉しいね。
そういえば何年か前に路上で赤いバラを一本もらったことがあったな。
女性の日です。と言って女の人にだけ配ってた。
> fuskさん、こんにちは。
おおー、それ、いいですね!
国際女性デーなんて縁のなさそうな、ごついおじさんなので、頂いてびっくりしました。
おおー、それ、いいですね!
国際女性デーなんて縁のなさそうな、ごついおじさんなので、頂いてびっくりしました。
国際女性デーなどという日を特別に設けたくなる、そんな現状にはがっかりしますが、この日にそうだ、くまさんに花を贈ろう!と思った人がいるっていうのはすごく素敵なことだと思いました。
ものすごく頑張って来たくまさんだから、とびっきりしあわせになってほしいと願っています。新しい家が良い気を運んで来てくれますように。この窓から見える広い景色を見ていると、それだけでいいことが起こりそうな気がして来ますよ。
ものすごく頑張って来たくまさんだから、とびっきりしあわせになってほしいと願っています。新しい家が良い気を運んで来てくれますように。この窓から見える広い景色を見ていると、それだけでいいことが起こりそうな気がして来ますよ。

思わぬ花束うれしいですね~
振り返って、あんな時も、こんな時もあったね、
と思い出話として穏やかに二人で話せる日が
やってきます様に!
振り返って、あんな時も、こんな時もあったね、
と思い出話として穏やかに二人で話せる日が
やってきます様に!

大戦でどこよりも多くの人、特に男性が亡くなったソ連では戦後、女性の存在、働きは家の内外問わずとても重要なものでした。社会主義という制度も関係しますが。
日本では3月というと3日の雛祭りですが、40年前にモスクワに短期留学した際に初めて、8日が国際婦人デーであるということを知りました。彼の地ではとても重要な日であるとされていて、この日は全ての女性が感謝の印に花を受け取る、と(女の先生から)聞きました。
「もう独りで戦わなくていいよ...」こちらを読み始めた頃の記事にあったのを覚えています。なのでこの数年とても気になっていました。いろんな事が落ち着いて、ゆっくりと少しずつでも穏やかな時間が戻ってくるといいですね。
日本では3月というと3日の雛祭りですが、40年前にモスクワに短期留学した際に初めて、8日が国際婦人デーであるということを知りました。彼の地ではとても重要な日であるとされていて、この日は全ての女性が感謝の印に花を受け取る、と(女の先生から)聞きました。
「もう独りで戦わなくていいよ...」こちらを読み始めた頃の記事にあったのを覚えています。なのでこの数年とても気になっていました。いろんな事が落ち着いて、ゆっくりと少しずつでも穏やかな時間が戻ってくるといいですね。

花はいつもらってもうれしいけれど、特別な日にはもっと嬉しいですね。
数日前にベランダで育てているミモザを夫がくれました。
くまさんのセンス抜群。花瓶と花がとてもマッチしていて素敵です。
後30年をやり過ごしてください。
えッ!と思われるでしょうが、あっと言う間に過ぎさりました。
その間に勿論自分で自分を楽しませてくださいね。
私は有給を使っていっぱい海外に出ました。
我が家の場合2人で仲良くは無理でした。
でも、それぞれが楽しい事をしているのはいい事だと思います。
お陰で今も何でもおひとり様で楽しむことができます。
数日前にベランダで育てているミモザを夫がくれました。
くまさんのセンス抜群。花瓶と花がとてもマッチしていて素敵です。
後30年をやり過ごしてください。
えッ!と思われるでしょうが、あっと言う間に過ぎさりました。
その間に勿論自分で自分を楽しませてくださいね。
私は有給を使っていっぱい海外に出ました。
我が家の場合2人で仲良くは無理でした。
でも、それぞれが楽しい事をしているのはいい事だと思います。
お陰で今も何でもおひとり様で楽しむことができます。

ビタミンカラーの花束ですね~♪
赤い蝶のピックの花束をごっついおじさまがどんな表情で
渡したのか・・ふふっ
周りの誰かがいつも気に掛けてくれているのですネ。
長い間幸福な時もあり苦労苦悩も乗り越えてこられて
ここにきて少し心に余裕ができたのでしょうか。
くまさんは異国の地で頑張りすぎなくらい
よ~~く頑張り通しました!
これからも方針転換しつつ見守りつつ徐々に回復して
くれるとイイですね。
赤い蝶のピックの花束をごっついおじさまがどんな表情で
渡したのか・・ふふっ
周りの誰かがいつも気に掛けてくれているのですネ。
長い間幸福な時もあり苦労苦悩も乗り越えてこられて
ここにきて少し心に余裕ができたのでしょうか。
くまさんは異国の地で頑張りすぎなくらい
よ~~く頑張り通しました!
これからも方針転換しつつ見守りつつ徐々に回復して
くれるとイイですね。
> 梨の木さん、こんにちは。
そう、思いついてくれた事が凄く嬉しかったです。そして、私だけじゃなくてアシスタントにも、というのも。
11月25日の由来は知っていたのですが、そう言えば3月8日はどこから?と調べてしまいました。意外に新しいのですね。
そう、思いついてくれた事が凄く嬉しかったです。そして、私だけじゃなくてアシスタントにも、というのも。
11月25日の由来は知っていたのですが、そう言えば3月8日はどこから?と調べてしまいました。意外に新しいのですね。
> ひかりさん、こんにちは。
そうね、そう祈るしかないですね。
でも、酔っ払ってした悪行の事は本人覚えていないからなー。難しいね。
そうね、そう祈るしかないですね。
でも、酔っ払ってした悪行の事は本人覚えていないからなー。難しいね。
> 隣国のmamabearさん、こんにちは。
なるほどー!言われてみて初めて、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチと繋がりました。
「ロシア出身」という人が殆どで、「旧ソビエト連邦出身」と名乗った人は今迄に彼一人だけで、それもきっと背景があるのだろうなあと。彼からは興味深い話しが沢山聞ける筈だと思うのですが、ドイツ語が片言で無口なのが残念です。
なるほどー!言われてみて初めて、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチと繋がりました。
「ロシア出身」という人が殆どで、「旧ソビエト連邦出身」と名乗った人は今迄に彼一人だけで、それもきっと背景があるのだろうなあと。彼からは興味深い話しが沢山聞ける筈だと思うのですが、ドイツ語が片言で無口なのが残念です。
> cocoさん、こんにちは。
医院に置いてある唯一の花瓶なので、たまたまです!あはは。
ミモザ、私も大好きです。そう言えば映画のワンシーンで、プレイボーイがミモザに喩えて愛の言葉を囁いたら、女性が枝をピンと弾いて花を落としてフンと立ち去る、というのがあったなあ。ふふ。
医院に置いてある唯一の花瓶なので、たまたまです!あはは。
ミモザ、私も大好きです。そう言えば映画のワンシーンで、プレイボーイがミモザに喩えて愛の言葉を囁いたら、女性が枝をピンと弾いて花を落としてフンと立ち去る、というのがあったなあ。ふふ。
> かすみんさん、こんにちは。
そう、凄く元気の出る色の花束で、国際女性デーにぴったり!と思いました。
うちの医院に持って来てくれる位ですから、勿論家族や友人知人に渡す分も、沢山買いに行ったのかなあ、とか、色々と想像すると頬が緩みます。
そう、凄く元気の出る色の花束で、国際女性デーにぴったり!と思いました。
うちの医院に持って来てくれる位ですから、勿論家族や友人知人に渡す分も、沢山買いに行ったのかなあ、とか、色々と想像すると頬が緩みます。
くまさんとポルトスさんにはそんな始まりがあったのですね♪ 国際女性の日をスタートにして! そしてまた、二人三脚の仕切り直し、ですね♡ 途中、足元がこんがらがっちゃったけれど(笑)
「眠くなったら立って勉強」。。。やっぱりくまさんは只者じゃないですね。くまさんのお話を聞いていると「武者」という言葉が浮かびますよー。うん、ふつうのコトをしていては、今の外国人女性がなにもないところから開院するなんてできないんだっ!って、ひとりで納得しています。あらためて!
「眠くなったら立って勉強」。。。やっぱりくまさんは只者じゃないですね。くまさんのお話を聞いていると「武者」という言葉が浮かびますよー。うん、ふつうのコトをしていては、今の外国人女性がなにもないところから開院するなんてできないんだっ!って、ひとりで納得しています。あらためて!

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
> papricaさん、こんにちは。
武者!それは初めて言われたー。あはは。
そうね、仕切り直し!もうこれ以上、あんな巨体を背負って走れませーん。
武者!それは初めて言われたー。あはは。
そうね、仕切り直し!もうこれ以上、あんな巨体を背負って走れませーん。
> 鍵コメさん、こんにちは。
アドバイスなんて、とんでもない。単に思った事を書いただけで、失礼だったらすみません。
お花のパワーと笑顔で、乗り切って下さいね!
アドバイスなんて、とんでもない。単に思った事を書いただけで、失礼だったらすみません。
お花のパワーと笑顔で、乗り切って下さいね!

情けは人の為ならず・・・最近そんなことを思ったりしますが、言うはやすく行うは難しでもあります。偉いなぁ。
> 川越さん、こんにちは。
本当に、難しいですよね。私もまだまだです!
本当に、難しいですよね。私もまだまだです!

初めてお便りします。新しいページになってからもずっと拝読しています。気軽に質問を、とは全く思っていませんが、失礼があればすみません。
冒頭の5行を、私はやっと理解し始めた気がします。
自分までもが舌を汚しそうになったり、衝撃を仕返したくなったり、でもそれは弱い人間がすることだと言い聞かせ、自らの反省と進歩に純粋に目を向けようともがき、なんとか踏みとどまる日々。自らの学びは人を侮るために在るのではないと、拳を握りしめ歯を食いしばり。
25の者です。くまさんがご決断なさったのと同じ年です。くまさんと同じようにドイツで学問する目標が、私の中にじわりじわりと浮かんできています。50近くの人には「海外に行くなんて浮いた話を。結婚ならまだわかるけど」と言われたことがありますが、私は結婚する気が更々ない者です。
ご自身にとって過酷な環境下、どんなふうに「自分ならできる、できるかもしれない」と希望をお持ちになったのでしょうか。くまさんが当時、どん底でもなんとか前に進んでこられた心念はどんなものでしたか?
冒頭の5行を、私はやっと理解し始めた気がします。
自分までもが舌を汚しそうになったり、衝撃を仕返したくなったり、でもそれは弱い人間がすることだと言い聞かせ、自らの反省と進歩に純粋に目を向けようともがき、なんとか踏みとどまる日々。自らの学びは人を侮るために在るのではないと、拳を握りしめ歯を食いしばり。
25の者です。くまさんがご決断なさったのと同じ年です。くまさんと同じようにドイツで学問する目標が、私の中にじわりじわりと浮かんできています。50近くの人には「海外に行くなんて浮いた話を。結婚ならまだわかるけど」と言われたことがありますが、私は結婚する気が更々ない者です。
ご自身にとって過酷な環境下、どんなふうに「自分ならできる、できるかもしれない」と希望をお持ちになったのでしょうか。くまさんが当時、どん底でもなんとか前に進んでこられた心念はどんなものでしたか?
> Janieさん、はじめまして。
「自分ならできるかも」ではなくて、「髪の毛一本分でもチャンスを貰えるのなら、やってみせる」だけでした。日本は私の大切な人達を守ってくれなかった。もうこれ以上見殺しにさせない、私が守るしかない、という思いもありました。
それでも25にもなると、捨てがたい「しがらみ」は一杯あって、「もうこのままかな・・・」と諦めかけた事は多々あり、飛び出すのは凄く大変でした。
一つだけ大事な事は、留学の後の人生設計です。日本に帰るのなら、その後のこと。ドイツに残りたい場合は、自分のキャリアを活かした職でしかビザは下りませんので、分野の選択には注意が必要です。そこさえきちんと詰めておけば、決して浮いた話しではありません。
あれこれ言う周囲の人達も、結局のところはあなたの代わりにあなたの人生を歩んでくれる訳でも責任を取ってくれる訳でもないし、順番から言えばあなたより先にいなくなってしまって、その後の人生はあなた一人になってしまう。「心配してくれているんだな」位に聞いておけばいいのではないかと思います。
と、こんな感じで答えになっているでしょうか。25なら、まだ何か成し遂げられる歳です。どんな道を選ぶにせよ、自分で納得できる決断ができますように。
「自分ならできるかも」ではなくて、「髪の毛一本分でもチャンスを貰えるのなら、やってみせる」だけでした。日本は私の大切な人達を守ってくれなかった。もうこれ以上見殺しにさせない、私が守るしかない、という思いもありました。
それでも25にもなると、捨てがたい「しがらみ」は一杯あって、「もうこのままかな・・・」と諦めかけた事は多々あり、飛び出すのは凄く大変でした。
一つだけ大事な事は、留学の後の人生設計です。日本に帰るのなら、その後のこと。ドイツに残りたい場合は、自分のキャリアを活かした職でしかビザは下りませんので、分野の選択には注意が必要です。そこさえきちんと詰めておけば、決して浮いた話しではありません。
あれこれ言う周囲の人達も、結局のところはあなたの代わりにあなたの人生を歩んでくれる訳でも責任を取ってくれる訳でもないし、順番から言えばあなたより先にいなくなってしまって、その後の人生はあなた一人になってしまう。「心配してくれているんだな」位に聞いておけばいいのではないかと思います。
と、こんな感じで答えになっているでしょうか。25なら、まだ何か成し遂げられる歳です。どんな道を選ぶにせよ、自分で納得できる決断ができますように。

くまさんがどれほど大きな経験をされて、熱い信念を抱いていらっしゃったか感じられ、胸が熱くなりました。生命の重さを自ら蔑ろにせぬよう、励みます。
お応えいただけるだけで、有難いです。ご助言や励ましのお言葉まで、十二分です。何度でも読み返して、読み込みます。心から感謝申し上げます。
お応えいただけるだけで、有難いです。ご助言や励ましのお言葉まで、十二分です。何度でも読み返して、読み込みます。心から感謝申し上げます。
> Janieさん、こんにちは。
一度きりの人生ですから、悔いのないよう、思いっきりやって下さいね!
一度きりの人生ですから、悔いのないよう、思いっきりやって下さいね!