嬉しかったこと、嬉しくなかったこと

腎臓移植後の患者さんが、家庭医を変えてうちに来た。

ええーっと驚く位ケアされていなくて、慌てて色々頑張ったら、

その患者さんが腎臓の定期検診に行った時、

「正しくケアした初めての家庭医」と褒められたそうな。

やったー♪

私の師匠の医院に、網目状・クモの巣状静脈瘤の硬化注射に送ったら、

そこで勤務している、一緒に研修を受けた血管外科医が、

「自分でやりなよ。結果は全く同じだよ」と、

わざわざ電話してきてくれた。全く同じの訳ないやん！

師匠の医院には何百キロも離れたところから患者さんがくる位なのだ。

でも、こうして背中を押して貰って、成長できるんだなあ。

実際に施術して、きれいになるのがはっきり目に見えるのは、凄く気持ちいい。

春、肥満で余り動けなくなっている悪循環で、

血糖値もめちゃくちゃで、既に心筋梗塞もやっていて、

まだまだ若いのに、これではもう先がないわ・・・という状態で来た患者さんが、

半年で大分痩せて、動けるようになって、数値もぐんぐんよくなって、

「モチベーションがどんどん上がる」と、すっきりした顔で語ってくれた。

慢性疼痛の若者を抱えて老け込んだんだろうなというお母さんが、

この子、村祭りの時たい焼き食べたんですよ、

あれ大変だったでしょう、凄くよかった、と親子で微笑んでくれた。

よっしゃー、次回があったら、またやるよ！

不信感や不安、つらい症状などで、硬く強張っていた人達の表情が、

少しずつ解れていくのを見るのは、本当に嬉しい。

それがあるから頑張れるんだなあ、と思う。

患者さんから頂いた、手作りケーキと、

なんと手作りの蜂蜜！器械を使わずに全部手作業だって。

＊　＊　＊　＊　＊

まとまった四半期支払いで一息ついたのも束の間で、

次の四半期支払いまで、また、一時支払いの苦しい期間中。

最近文字通り首が回りにくくなってきて、錠剤を飲み込むのに上を向くのが痛い。

重圧が続いて、ガチガチになっているんだなあ。

もうひと踏ん張り、と自分に言い聞かせて、鍼を打つ。

冷え性はとっくに消えていたのに、

仕事して帰ると、足が芯まで冷たくなっていて、毎晩の足浴が欠かせない。

週末、自宅と医院を掃除して、

金魚の水槽の水を替え、植物に水をやり、

支払いやら書類やらを片付け、

さあ、また次の１週間が始まる。

朝５時４５分に起きて、お弁当を３人分作る。

のだが、お弁当用に買っておいた筈の赤パプリカがない！ない！

寝ぼけて記憶がおかしいかと思ったら、丸々１個食べちゃったんやと。

彩りが足りんやんかー！少し残しとかんかい！

で、自分達は大喜びでお弁当を食べておいて、

私のお昼の茹で卵は「あ、忘れた」だって。

私は糖質制限があるから、卵が命綱なのだ。

それ位作って貰っても、罰は当たるまいと思うのだが。

まともな朝ご飯なしで働いているのに、

お昼ご飯もなしになって往診を済ませ、夕方までする事が沢山あり、

片付けたらその足で買い物に行って、大急ぎで晩ご飯を作る。

一休みする暇もないから、ピーナツをポリポリ食べながら。

（ピーナツくらいしか食べられるものがなかった・・・

晩の診療のある日など、家族には作り置きのを先に食べて貰って、

自分は疲れて過ぎていて、もう食べずに済ませてしまったりもする。）

流石に苛々していたら、

「君、もうちょっと優しく言えないの？」って、

なめとんかー！