ゴローさん

何度か書いているけれど、大学１年の時、

時代遅れのフォークサークルに入っていた。

（親たちが丁度フォーク世代くらい）

大学の生協前広場で、

一人でサイモン＆ガーファンクルの「アンジー」を弾いている、

ちょっとショーン・レノン似（←これ重要！わはは）の人がいて、

ふらふらーっとついて行ったようなものだった。

それがゴローさんで、

「アンジーを知っている奴がいたとは！」と感激してくれた。

女性みたいな細くて長い指で、

「アルハンブラの思い出」を弾けちゃう位ギターが上手で、

甘酸っぱーいオリジナル曲のノートが何冊もあり、

豊田勇造のライブに連れて行って貰ったのも忘れられない。

（豊田勇造の動画は、本物のよさが全く出ていないものしか

見つからなかったので、ここにはリンクしません。）

上手く立ち回ればモテそうな要素満載なのに、

それが出来ない善良な不器用さがゴローさんのいいところで、

年下達からもからかわれちゃうような、愛されキャラだった。

二人きりで遊んでも、なーんにも起こらない、

安心できるロマンチックさが、恋に恋する時代の私には、よかった。

私が１年生の時の４年生だったから、ほんの１年間だけだったけれど、

ゴローさんの友達が、私が一番大好きなロシア文学を訳した人の息子さんで、

何かの折に紹介してもらって、それはそれは盛り上がり、

その人は卒後も暫く松本に残っていたので、

その人を通じてゴローさんともご縁が繋がっていた感じだったのが、

ここ１０年以上、流石にもう切れてしまっていたのだけれど、

フェイスブックで見つけてしまった♪

透明感のある歌声は、当時と全く変わっていない。

聴いていると、３０年前までタイムスリップしちゃう気分。

今でもこうやって曲を作り演奏し続けているって、凄いなあ。

↑「２２歳になった先輩」はゴローさんでした。

１８歳にとっては、２２歳ってめっちゃ大人だったなー。ぷぷ。