「今晩、ワヤンのYouTubeライブ公演があるよ。通常のワヤンは徹夜やけど、これは2時間。ダラン(人形遣い)はマンタップさんという有名な人で、いろいろ見たけど、マンタップさんのワヤンは別格。ジャワ語でやるので何言っとるかわからんのやけど、今回は英語か日本語の同時翻訳(字幕)がつくよ! 日本語は英語から訳すのでちょっとたどたどしい。英語で見られるなら英語字幕付きで見るのがお勧め。」
だそうです!中央欧州時の15時から。
私は高校時代、大学生の姉の影響で、インド哲学にはまっていた。
丁度マハーバーラタの映画が出て、6時間だったかの長編をビデオに録画し、
姉と明け方まで観たものである。
やる気満々で入った大学のインド哲学が、
蓋を開けてみたらヒンドゥーではなく仏教系だったので、
ドイツ文学に方向転換したのだった。
ワヤン・クリ(Wayang Kulit)とは、インドネシアのジャワ島やバリ島で行われる、人形を用いた伝統的な影絵芝居、またそれに使われる操り人形のことである。人形を操る人をダランと呼ぶ。芝居はヒンドゥー寺院での祭りなどで行われ、インドの古代叙事詩『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』などが主な演目である。10世紀には既に演じられていたことが記録されている。ワヤン(Wayang)は影を、クリ(Kulit)は皮を意味する。2003年には、ユネスコの「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」において傑作の宣言を受けており、無形文化遺産に登録されることが事実上確定していたが、2009年9月の第1回登録で正式に登録された。日本では単にワヤンとも呼ばれているが、ワヤンには他に、人間が演じるワヤン・オラン(英語版)、人形劇のワヤン・ゴレ(英語版)などがある。
仕組み
白いスクリーンを貼り、その裏から、石油ランプを当てる。間にワヤン・クリの人形を置いて、芝居を行う。観客は石油ランプや人形の反対側から鑑賞する。スクリーンの裏では、ダランと呼ばれる一人の人形遣いが、語りをしたり効果音を出したりしながら、数々の人形をスクリーン間近で操る。ときにスクリーンから遠ざけると、影は大きくなり、少しぼやける。
人形
人形は牛の皮で出来ており、部分的に細かく穴がうがってある。これにより、人や動物の形は単に全体が陰なのでなく、体の各部分の輪郭も表される。また、右の写真ではわからないが、着色してある。この色は当然に観客からは見えない。スクリーンの裏側は、あの世であるとされ、あの世では色の付いた美しい世界が、現世では白黒にしか見えない、ということを表すと言われている。人形には中心に1本の太い棒がついていて、下がとがっている。これにより、人形遣いが、スクリーンのすぐ手前にある座に突き刺し、人形が出演したままにしておくことができるのである。
音楽
人形遣いの後ろでは、2名以上のガムラン奏者がいて、伴奏をする。このガムランは普通グンデルという鉄琴である。グンデルの前に座って両手に先の丸いバチを持ち、同時に2音を奏する。
* * * * *
ライブで観た!追記:
なかなか始まらず、やっと始まったと思ったら延々と挨拶やお祈りが続き、
やっと挨拶が終わったかと思ったら、演者の誕生日祝いがしずしずと出てきて、
まさかここで食べるか?!とヒヤヒヤさせられ、
それでやっと済んだかと思ったらまた挨拶に戻り、
司会者が何度も盛り上げてくるのだけれど、
もう終わるか、もう終わるかと思っても終わらないベートーヴェン状態で、
姉とLINEでやり取りしながら待っていたのだけれど、最初は苛々していたのが、
最後はもう余りにもあんまりで、笑いが止まらなくなってしまった。
2時間の番組なのに、結局何と約1時間半遅れでのスタート。
残念ながら私は晩の診療時間が始まるので、20分位しか観られなかったよ・・・。
でも、ガムランは素敵だったし、ちらりと写る影の美しさにも感激。
YouTubeに残っているみたいなので、今度ちゃんと観てみよう。