白菜と挽き肉のスープ

ここのところ大工さん達のために毎日スープを作っているのですが、

そのおこぼれに与るこぐま達に、

「ママは一体何種類のスープが作れるの？！」と感嘆して貰えた。

言われて初めて気付いたのだけれど、

買い物に行って、その時安くなっているものを中心に、適当に揃えて、

ささっと作るだけなのだけれど、結構色々できるもんだなあ。

私はお料理を教えて貰うとか、見様見真似する機会とかに余り恵まれず、

実は玉ねぎのみじん切りや人参の千切りなども、

結構最近まで、正しいやり方を知らずに、やりにくいのを苦労してやっていたし、

圧力鍋も最初は試行錯誤だった。

私みたいな人が他にもいるかも知れないし、

こんなのでも、誰かの役に立つかしら。

という訳で、ちょっとご紹介。

私が作ったのは６－７リットル分くらい。

材料：

白菜１株、人参数本、ポロ葱１本、鶏（ドイツでは七面鳥）挽き肉４００ｇ、白ワイン（日本酒の代わり）、鰹節小分け半パック、生姜、塩、胡椒。

人参を中火で炒める。

人参を炒めている間に、

白菜を４等分に切って、縦に切れ目を入れて、ざくざく刻む。

芯に近くなったら、改めてまた切れ目を入れて刻む。

鍋に加え、水を入れ、白ワインをジャバジャバっと入れる。

塩は全体で使う量の４分の１（ここでは小匙山１）位、薄っすら少しだけ。

あれば、戻した干し椎茸も２－３枚入れると更においしくなる。

圧力鍋で圧をかけて、ピンが上がったらすぐに火を止める。

圧力鍋を加熱している間に、別の厚手の鍋で、

とろ火で鰹節を煎り、指先でもんで粉々にする。

（鰹だしは圧力をかけると味が抜けるので、一緒に煮込まない。）

その鍋にちょっと油を入れ、挽き肉を炒める。

私は、挽き肉のにょろんと長い形が残るのが嫌いなので、

挽き肉を鍋に入れたら、すぐに白ワインをジャバっと注いでゆるめ、

木べらで最速でガシガシやって、挽き肉を潰すように混ぜまくり、形を崩す。

「にょろん」がなくなったら、残りの４分の３の塩（大匙１位？）を入れて、胡椒もたっぷり加える。

（お肉だけで食べたら塩辛過ぎる位、強い味付けになる。）

スープでは、挽き肉を細かいそぼろにし過ぎない方が、具らしくなるので、

最後は混ぜ過ぎず、わざと塊を残し、そのまま余熱で火を通す。

ポロ葱も、根っこをつけたまま、縦に切れ目を入れて、薄切りにする。

圧力鍋のピンが下がったら、別鍋の中身を加え、さっと加熱。

（お肉の味がスカスカに抜けないよう、余り煮込まない。）

おろし生姜を加え、好みで水溶き片栗粉でとろみをつける。

挽き肉からスープに塩味が溶け出すので、暫く置いてから味見して、調整。

注：中医学では、体を温めるためには、生ではなく乾燥の生姜がいい。

なので私は、生姜はいつも台所の隅に転がしておいて（冷蔵庫はダメ！）、

段々カチカチになっていくのだけれど、それが望むところで、

皮ごとカリカリおろして使う。このやり方だと、全然面倒臭くない。

醤油や味噌にしてもいいけれど、これは塩が一番合うと思う。

余ったら、２回目はカレー粉を加えて、

カレー風味のスープにしてもおいしいよ。

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私は包丁が研げないので、これにお世話になっています。

研ぎ跡が美しくないけれど、

切れ味には満足だし、一度研ぐと結構もつ。