当直バイトで始まった１週間

先週末の日曜日、

昔の勤務先であるリハビリ病院で、当直のバイトを始めました。

病院に詰めてはいるけれど、呼ばれなければ自由時間なので、

待機当直という名目になっていて、だから時給は低いよー。

特にうちは低い。なんと、びっくりの・・・　時給９ユーロ弱！

（因みにドイツの最低賃金は、時給8.84ユーロ。ギリギリやん！）

それでも24時間当直とかすると、まとまった金額になるからねえ。

あと、ドイツでは、

普通なら所得税や健康・社会保険・年金などで４割くらい天引きされるところ、

月に450ユーロまでなら免税で働く事ができて、この差は大きい。

それに、昔の勤務先で勝手がわかっているから、精神的に楽なのだ。

普通の救急病院だと、待機当直なんて本当に名目だけで、

働きづめで、ちょいと仮眠する時間があるかないか・・・なのですが、

リハビリ病院だと、救急車が急患を運んで来ないので、まずまず暇。

ここに勤めていた頃は、溜まっている書類仕事を当直時に片付けるのが定番で、

夜中までずーっとPCに向かって書き続け、かなり疲れた。

でも、今はそれがないから、楽々。

今回は溜まっていた医療雑誌や医療新聞をいっぱい持ち込んで、読破。

夜はテレビでジェームズ・ディーンとエリザベス・テイラーの映画をやっていて、

懐かしく観たり。

ちょこちょこ呼ばれるので、いつでも中断できる事しかできないけど。

でもね、大事もありました。

朝の４時半に呼吸困難を訴えてきた患者さんがあって、叩き起こされた。

前日から調子が悪くて、でも我慢できなくなるまで我慢していたらしい。

いや、これ、まずいよ！

心電図をとり、すぐに救急車を呼んで、

その間に酸素吸入して、採血して検査キットを使い、

薬を静脈注射して、点滴入れて・・・

次々と手を動かしているうちに救急車が到着し、

無事に救急病院に搬送されていきました。

救急車が出発する直前に、めっちゃ陽性の検査結果が出ました。

当直室。狭いよー。

シャワーもあるけれど、泡だらけの時に救急コールがあるかもと思うと、殆ど使った事がない。

家族との時間が削られるのは痛いけれど、

めちゃくちゃ大歓迎してもらえたし、

碌に何もできない缶詰め時間が長いので、強制的に休まる部分もあって、

日曜に働いた割に、その分疲れた１週間になった訳ではなかった。

隔週くらいで、まあ暫く頑張ってみよう。

こうして自分で選んで仕事できるって、とても有難い事なのだしね。