松本 浅間温泉

中津川の見事な桜や、木曽谷を車窓から眺めて走り、
「まつもと～、まつもと～」
という、変わらぬ駅のアナウンスに迎えられた。
大学４年間と、その後４年間ここに住んで働いていました。


駅前から松本城近辺はその後区画整理が行われ、
すっかりお洒落な観光地となってしまった。


縄手通り商店街にも、お洒落がやや侵入していたけれど、
かえる大明神や、不思議なお店達もまだ健在で、
姉は「何、これ？！」とびっくりしていました。
近くには、もっと濃いぃアーケード街もあったんだけどねー。

そう言えばここで、イベントの時にお団子を配るバイトをした事もあったなー。
サークルの先輩がここのテーマソングを作ったんだったけど、
あのサンドイッチ屋さんはなくなっていて、残念。

小松のパンやに行ったら定休日で、
翌日家族に道を教えて「買って来て」と言ったのだけれど、
辿り着けなかったらしい。


縄抜け！


私が恩師巡りしている間、家族は浅間温泉に滞在。
大学の同窓会の割引券を初めて使えた♪
朝は鶯の声が聞こえて来ました。

酷かった私の咳も、松本に来たらほぼ治まり、
夫も温泉につかったら痛みが楽になって、
「今回は松本を色々楽しめた！」と喜んでいました。

私が実家を出て初めて住んだのが、浅間温泉。
下宿先にはお風呂はなくて、近所に温泉の家族風呂があって、
それで私の酷いアトピーはみるみるうちに消えた。
夜になると温泉客が、浴衣と下駄でカランコロンと歩き回っていて、
とってもいい雰囲気の温泉街だった。
旅館でバイトもしたなー。

久しぶりに行ったら、お店もバスの本数も少なくなっていて、
寂れた感じになっていて・・・淋しいー。


でも、「まるゐ」はまだちゃんとあった！手作り豆腐のお店。
駅前ビルの支店は大きいけれど、雇われコックさんでしょ。
浅間温泉のここは、おじさんおばさんが、一から全部自分の手で作ってくれる。
これでは絶対に儲からないでしょ！という、丁寧なお料理。


味噌田楽♪
この味噌だれを使った焼きおにぎりも絶品で、
姉曰く「今迄の人生最高の焼きおにぎり」


焼き鳥とつくねを頼んだら、おじさんが焼き鳥だけ焼いている。
あれ、忘れられたかな、と思ったら、
おばさんが片隅で、よいしょよいしょと挽き肉を練っていた・・・！
練りたてを丸めてじっくり焼いてくれて、めちゃくちゃおいしい！
（でも、あの手間を見ちゃうと、気軽に「お代わり！」とはとても言えない・・・。）

ワサビの花のおひたしとか、野沢菜漬けとか、
忘れていた名物も食べられて、大満足。

浅間温泉に行く機会があったら、皆さんも是非どうぞ。



他にも・・・

こぐま達に「日本で食べたもの、何が一番好きだった？」と訊いたら、
「おそば！」と即答した、かけそば。


私は山かけ蕎麦が一番好き。
山芋もワサビも蕎麦も信州の名産品で、どれも祖母の大好物だった。


松本てまりを模ったお菓子を頂きました。
見掛け倒しかと思ったら（←失礼）、おいしくてびっくり。

こぐま達は「毬と殿様」の歌が好きなのだけれど、てまりを見た事がなかったので、
バスの待ち時間にお土産物屋さんに走って行き、小さなてまりも買ってやりました。