食餌療法？食事療法？

「エサではないのだから、『食餌療法』ではなくて、『食事療法』なのでは？」
というコメントを頂きました。

ネットで検索すると、デマとも言うべき説明もコピペで広がっているようですので、
こちらに改めて書いておきます。

私の愛用している岩波漢語辞典によると、
「餌」には、①え、えさ。②たべもの。の二つの意味があり、
「食餌」「薬餌」などは②の方になります。

[薬餌]　薬と食物
で、この「餌」は明らかに「たべもの」の事ですよね。

そして、
[食事]　生存に必要な栄養をとるために毎日きまって物を食べる行為。
[食餌]　栄養補給のための食べもの。
で、食事は行為、食餌は食べ物そのものですから、
糖尿病の糖質制限などは、正しくは「食餌療法」になります。

（新明解国語辞典になると、更に突っ込んでいて、
[食事]　おなかがすくに従って、主食と副食物とを組み合わせて食べること。また、その食べ物。
[食餌]　病気を治すものとしての食べ物。
となっています。うーん、新明解独特の解釈ですね。）

ただ最近では、矢張りエサを連想するから嫌だと、
「食餌療法」を「食事療法」と書き換えるのが、定着してきているようで、
新しい広辞苑には「食事療法」で出ていますが、
「薬事療法」と書き換えるのは流石に無理ですし、
意味を考えると、私にはしっくりきません。

という訳で、私は従来の「食餌療法」のままで使っています。



今日の写真は全部、先日のアルザス旅行絡み。
これはMOFのパン屋さんで買って来たクッキー。
パティシエのクッキーとは別分野のおいしさ。


買ってきたお菓子の型で、早速焼いてみました。
以前焼いたのはもっと大きくて、こんなのや、こんなの。
型を家でよく見たら花が少し欠けていて残念でしたが、それでも可愛い♪




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