2016年 07月 17日
慰霊碑 |
研修が行われた建物の入り口で、
慰霊碑が空に溶け込んでいました。

「私達は想い続けます
ナチス下での医学の犠牲者達のことと
1933年から1945年の間に
辱められ、迫害され、殺害された
全ての医師達のことを
もう決して再び私達は
医師の集まりとして
犯罪や人間を軽視する医学に
場を与える事は致しません」
こういう碑を今頃新たに作ったり、
医師会誌に今日なお、かなり頻繁に、
ナチス下で医師が犯した罪についての新たな検証が載せられたり・・・
ミソギ文化から見ると「まったく異質な精神界」だと、つくづく。
誰かさんの談話とは大違い。

この三日間、朝8時から夕方6時まで、みっちり超音波研修でした。
暗いニュースが続き、またも沢山の命が奪われたけれど、
私は私にできる事を、精一杯頑張るしかない。
冬に癌を見つけた患者さんが、先日化学療法を終えて戻って来ました。
先の事はわからないけれど、
「あなたに診てもらっていなかったら、
今もうどうなっていたか、わからないわ」
と言ってもらえて、ひとまずほっとしました。
でも、私には見つけられなかった人もいる。
もっともっと、腕を磨かなくては。
ガンバロウ。
■欧州日本人医師会の電話健康相談(無料)■
(月・水・木)21時~22時/(火)22時~23時 (ドイツ時間)
+49 9951-9493-399
↓詳細はこちら。
http://www.eu-jp-doctors.org/page2/
by germanmed
| 2016-07-17 07:53
| 仕事・医療
|
Comments(10)

フランスでトラックのテロ、トルコでクーデターと
悲しいことが続いていますよね。
研修ご苦労様です。
がんが見つかった患者さんの言葉が胸に沁みますね。
悲しいことが続いていますよね。
研修ご苦労様です。
がんが見つかった患者さんの言葉が胸に沁みますね。

ナチスのT4作戦に加担した医者たちは、
おとがめなしだったのでしょうか?
おとがめなしだったのでしょうか?
★mさん、こんにちは。
命を奪うのはとても簡単で、命を守るのは本当に難しい。
それでも目の前にある命のために、私は私にできる事を頑張るしかないのですよね。
命を奪うのはとても簡単で、命を守るのは本当に難しい。
それでも目の前にある命のために、私は私にできる事を頑張るしかないのですよね。
★弘さん、こんにちは。
法的に誰が裁かれ誰が逃げたのか私は知りませんが、医師の中での検証は今日なお続いていて、結構頻繁に医師会誌の記事になったりもします。そういう過去との対峙の仕方に文化の差を感じます。
法的に誰が裁かれ誰が逃げたのか私は知りませんが、医師の中での検証は今日なお続いていて、結構頻繁に医師会誌の記事になったりもします。そういう過去との対峙の仕方に文化の差を感じます。

医師に限らず、日本人は政治についてオープンに
意見を言うのを、躊躇する人が多いように思います
会社でも一緒で もうここいらへんで 他を信頼し
わいわい語りあいたいです~
自分のいる場所で、できることを頑張る
そう言われるくまさん 素敵です* 私もがんばりま~す
意見を言うのを、躊躇する人が多いように思います
会社でも一緒で もうここいらへんで 他を信頼し
わいわい語りあいたいです~
自分のいる場所で、できることを頑張る
そう言われるくまさん 素敵です* 私もがんばりま~す
★かなぶんさん、こんにちは。
そうですね。日本人社会では「意見が違う」という事がマイナスになる事が多く、意見が合わないと喧嘩になってしまったり。私もこうして日本語でブログをやっているので、難しいなあと思う事がよくあります。
(先日の選挙関連の記事も実は、ぼーぼー燃えるかとドキドキしながら書いていました・・・あはは。)
ドイツ人は議論好きなのですが、「あの人のこういう意見は私と合わないけれど、でも変わらず友達」という感じで、最終的に意見が合わなくても構わない安心感というのがあるかな、と。(例えばテロリストなど、どうしても自分と相容れない意見の差の場合は、友達であり続ける必要はない訳ですしね。)
私はドイツ人の議論には怖くてついて行けない部分もあるので、日本との中間くらいがいいかな~。
そうですね。日本人社会では「意見が違う」という事がマイナスになる事が多く、意見が合わないと喧嘩になってしまったり。私もこうして日本語でブログをやっているので、難しいなあと思う事がよくあります。
(先日の選挙関連の記事も実は、ぼーぼー燃えるかとドキドキしながら書いていました・・・あはは。)
ドイツ人は議論好きなのですが、「あの人のこういう意見は私と合わないけれど、でも変わらず友達」という感じで、最終的に意見が合わなくても構わない安心感というのがあるかな、と。(例えばテロリストなど、どうしても自分と相容れない意見の差の場合は、友達であり続ける必要はない訳ですしね。)
私はドイツ人の議論には怖くてついて行けない部分もあるので、日本との中間くらいがいいかな~。

大戦後の戦争に対してのドイツの向き合い方というと、
高校の時に習った、ヴァイツゼッカー元大統領の言葉を思い出します。
ドイツのように徹底的にやるのは精神構造上無理かもしれませんが、
少なくとも、謙虚に向き合う姿勢を保ち続ける必要はある…と思います。国家元首であればなおのこと。
…なんて思っているのは私だけなのか…?
高校の時に習った、ヴァイツゼッカー元大統領の言葉を思い出します。
ドイツのように徹底的にやるのは精神構造上無理かもしれませんが、
少なくとも、謙虚に向き合う姿勢を保ち続ける必要はある…と思います。国家元首であればなおのこと。
…なんて思っているのは私だけなのか…?

息子(理学部)をドイツに留学させるのが夢でしたが、かなわず国内の大学院にすすみました;; そのうち、海外にさえ出させてもらえなくなるかもです。某県民が外へ出させてもらえないように。
★ひかりさん、こんにちは。
ドイツでも政治家は・・・の部分があるのですが、でも医師ひとつとっても、誰にプレッシャーを掛けられている訳でもなく自発的にこういう検証を続け、慰霊碑を作り、若い世代も無関係を装わない、というのは、かなりカルチャーショックでした。
ナチスの犯罪裁判も、被告がもう90歳以上になっているのに、ごく最近もまたありましたしね。
終わっていないんだなあ、とよく感じます。
ドイツでも政治家は・・・の部分があるのですが、でも医師ひとつとっても、誰にプレッシャーを掛けられている訳でもなく自発的にこういう検証を続け、慰霊碑を作り、若い世代も無関係を装わない、というのは、かなりカルチャーショックでした。
ナチスの犯罪裁判も、被告がもう90歳以上になっているのに、ごく最近もまたありましたしね。
終わっていないんだなあ、とよく感じます。
★くららさん、こんにちは。
そんな日が来ない事を、心から祈っています。
息子さん達若い世代にも、頑張って日本の未来を拓いてもらわなくちゃ。
そんな日が来ない事を、心から祈っています。
息子さん達若い世代にも、頑張って日本の未来を拓いてもらわなくちゃ。