忘れないで |
「お風呂はただよごれを落し、身体をきれいに保つという実用的な意味だけでなく、多分に精神的で、マジナイ的要素がある。自分で気づかないで、毎日ミソギをやっているのだ。「ああ、いい気分だ。生きかえった」なんて、まさに再生の告白だ。
ここから日本人独特の前道徳的道徳観念が生まれてくる。いい加減ワルイことしたって、一っ風呂浴びてしまえば、何だか自分の方はさっぱり清まったような気になって、それ以上罪悪感は追っかけてこない。それから後のことは、また翌日の入浴まで、その日その日の風が爽やかに吹くというわけだ。
加害者がかくのごとくなれば、被害者も似たようなもの。ヒデエ目にあって、ええコンチクショウとくやしがっても、風呂にでも入ってしまえばケロリと恨みは洗い流される。まことに軽快な道徳感情である。
これにくらべると、西欧キリスト教国の人なんか、執念ぶかい。罪の意識は、生れたときから死ぬまでつきまとい、毎日毎日の己れの行動が、悔いと反省にみち、それをパーマネントに告白し、責めつづけて行かなければ神の思し召しにそわない。まったく異質な精神界である。
・・・
戦争責任論なんてものが、いくら歯ぎしりし、シャッチョコだちしても、絶望的にぼやけてしまう。どうも一般に肉体化しないのは、やっぱりミソギのせいだろう。」
(岡本太郎「沖縄文化論 -忘れられた日本」より引用)
こういう見方もあるのかと、初めて読んだ時に吹き出してしまった。
以前、東京オリンピックが決まった時、
夫に「なんで、あんな安倍さんのスピーチで東京に決まるのかな?」と訊いたら、
「一国の首相の約束というのは、それだけ重いんだ」という事を言われ、
へえーっと驚いた覚えがある。
日本なら、政党が公約を反故にしたり、選挙が済んだ途端に逆方向に進んだり、
首相だろうと他の政治家だろうと、舌の根も乾かぬうちに・・・というのは日常茶飯事。
しかも国民も、かなり忘れっぽい。
イギリスのEU脱退国民投票だって、日本ならあんな公約はさっさと反故にしていたんじゃないかな。
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「フクシマについてお案じの向きには、私から保証をいたします。状況は統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも及ぼすことはありません。」
(安倍首相のオリンピック招致演説)
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安倍首相「TPP断固反対と言ったことは1回もございません」→国内外にばっちり言っていました
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自民党の高村正彦副総裁は5日夜のBSフジ番組で、10日投開票の参院選の結果、憲法改正発議に必要な3分の2以上の議席を改憲勢力が確保した場合、憲法9条を改正する可能性について「10年先などの将来は知らないが、(当面)ゼロだ」と強調した。そのうえで「改憲勢力が3分の2を取れば、安倍晋三首相が憲法9条を改正する」などと訴える民進党の岡田克也代表を「デマの類い」と批判した。
自民・高村正彦副総裁、安倍首相での9条改正可能性は「ゼロ」
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騙されちゃ、いけない。
どうせ時が過ぎれば忘れ去られるから、と舐めている。
国会の承認なんて、どんなに暴力的・一方的に通し得るか、
あの安全保障関連法案の時に、この目で見た筈。
憲法学者が違憲だと言っても、お構いなし。
そもそも、一票の格差だって、「違憲状態」のまま。
それでも変わらず忠実に票をくれる、有難き国民。
憲法と法律はここが違う
憲法が国家権力を制限するためのものであるという性格上、
国家権力が憲法をいじりたがる時には、よくよく注意しなければいけない。
本当に国民のためになる変え方ならいいけれど、
そういう事には国家権力は消極的なのが普通だから。
甘い言葉にころりと騙されて賛同してしまったら、もう戻れない。
このままでは、勝てないらしい。
危惧している人、怒っている人は、
普段投票に行かないような人も、投票に誘ってみて下さい。
もし反対している全員が一人ずつ巻き込む事ができたら、
反対票は一気に倍増です。
そこにしか、チャンスはない気がします。
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「戦時統計を調べました。戦場に赴いた日本の若者のうち、戦闘でいのちを落したのは3割。残り7割はなぜ亡くなったと思いますか?餓死なんです。軍の愚かな作戦で、失わなくてもいいいのちを失った。生き続けたいと思って死んでいった人々のいのちと引き換えに作られたのが憲法9条です。彼を含む230万人のいのちの対価です。」
「いまの政治家は国民のいのちや食を守ることを真剣に考えていない。しっかりした生命観をお持ちじゃない。だから日本はおかしくなりました。もう底が抜けてしまいました。」
「靖国は国が英霊をまつるところ。死にたくないのに国に戦地に送られ、死んでいった若者は、靖国には顔をそむけた。戦争指導者は靖国にいるかもしれませんが、無念の戦死者たち(の魂)は靖国へは行きません。」
「出征した昭和19年の6月、あの人ははっきりと私に言いました。「僕は死にたくない」って。」
(辰巳芳子「結婚20日で夫出征 230万の死の対価に憲法9条がある」2015年9月18日朝日新聞)
フレー、フレー!(って、与党じゃないと決め込んでおりますが。)
もちろん○○党にいれました。(^^)
パチパチパチ♪
そんなに朝早くから開いているのですね!

それでも8番目でした。もっと早い方がいらしてました!
感心しました!7時から投票開始ですよ。
あちこちで最初に投票用紙の渡しミスがあって、それぞれ二桁の方達の票が無効になるかも、というニュースを読みました。
朝早くに行くのは熱心な方達でしょうに、その票が無効になるかも知れないというのは、非常に憤りを感じました。まさか故意じゃないですよね?!


でも でも 気持ち切り替えて
改憲は ぜひ止めないといけませんね
その為には何ができるだろう
くまさんの文章が心に沁みます
本当に・・・まあ予想通りではありますが、でも淡ーい期待はしていたので、やっぱりかなりがっかり。
最終的には国民投票だから・・・とは思うものの、このままだと国民投票でもやられるのかも、という危惧もあります。
諦めて済む問題ではないので、つらいです。

ひぃぃぃ・・・
先日きた日本の実習生が、「日本では海外というと凄く危険なイメージ」と言っていて、矢張り報道もそうなっているのでしょうね。