ドイツで豚カツ・天ぷら

フランスから帰って来て、荷物を整理していたら、
食べかけのまま忘れてカチカチになったバゲットが出て来ました。
「鳥にでもやって」と言われたのですが、
折角のフランスのバゲットなので、それは勿体ない。
おろし金でおろしてパン粉にして、豚カツを作りました。

（フードプロセッサーでパン粉を作る方もいるようですが、
私はやった事がありません。
おろし金だと、余りにもカチカチのパンでは、かなり細かくなってしまうので、
硬くなり過ぎないうちにおろすといいです。
私が愛用しているおろし金は、プロおろし２です。）


切る時に衣がはげてしまったけれど、この日の方がおいしく出来ました。
粗めのパンのかけらを混ぜて、クルトンみたいなカリカリの衣に。
お肉も仄かにバラ色が残る、一番いいタイミングになりました。
（賞味期限の近くなったBIOの豚肉が、何と二切れ２ユーロだったのです！
で、図らずも連続豚カツになりました。）

豚肉は、塩をふってキッチンペーパーに包んで一晩冷蔵庫に寝かしたものを、
表面をさっと洗い、水気をしっかり拭きとって使うと、
「肉臭さ」が消え、お肉自体がとてもおいしくなります。

卵液やパン粉の残りは、他の具に加えてしっかり火を通し、
こぐまのパン粥にしてしまいます。



お蕎麦を頂いたので、かき揚げと一緒に。
とっておきの日本酒も出して。

かき揚げに、庭の青紫蘇と三つ葉も入れたのですが、
火を通すと香りが弱くなるので、
生のものを刻んでのせた方がおいしい事に気付きました。


この日は、海老、ズッキーニ、パプリカの天ぷら。
余りにも暑かったので、お蕎麦なのに氷をのせました。


ドイツの冷凍海老では、茹で海老が多いのですが、生のものもあります。

EDEKAのオリジナルブランド「GUT&GUENSTIG」の
「King Prawns Garnele Natur」というのが、２５０ｇ入りの箱で２，９９ユーロ。
（「Natur」というのが味付けなし。ハーブで味付けしてあるものもあるので、要注意。
背わたは取ってありますが、はらわたはとってありません。
あと、一番後尾の節のど真ん中にも、わたがあります。
これらを全部取ると、ぐっと生臭みが減っておいしくなります。
わた取りには風車のナイフが非常に便利。）

茹で海老は火が通り過ぎていて、プリプリの歯ごたえにならないので、
私はいつもこれを買っています。
尻尾がないので見栄えはしませんが、この安さには代えられません。


揚げ物は後片付けが面倒なので滅多にしないのですが、
たまに、特に夏に、無性に食べたくなります。
ちょっと多目に作って、翌日はカツ丼や天丼に。
これだけ連続で作って満足したので、次はまた来年かな。

私はフライパンに１ｃｍ弱の深さに油を入れて揚げます。
そうすると残る油も少なく、
始末するのも簡単、再利用する場合も古くならないうちに使い切れます。

豚カツや天ぷらは和食に数えられるけれど、
特別な食材が要るのは、ソースと天つゆだけ。
あとは全部、普通のドイツの食材でできるのですけれどね。