スーパーのパック魚で海鮮ちらし寿司 |
よく「ドイツ人には和食の味の違いはわからない」という意見を聞きますが、そうとも限らないのです。
夫は決して裕福な家庭の出ではなく、
グルメなどというものは無縁で育ってきましたし、
私と一緒になるまでは、(ドイツの中華風料理以外の)東洋の食事も口にした事がありませんでした。
でも実は夫は、味にはとても敏感で、
味の記憶力に関しては、私よりずっと上です。
私の場合、「前食べたおいしいものと、今食べているおいしいもの」は、どちらも「おいしい」で、違いを言うのが難しかったり、
記憶が美化されてしまって、改めて食べると「こんなのだっけ?」という事もあるのですが、
夫はちゃんと味を覚えていて、どこが違うか言えるのです。
お醤油のメーカーによる味の違いなども、その場で舐め較べなくても、「こっちの方が好き」とはっきり言います。
幸いな事に、贅沢に育っていませんから、
私が作ったものは何でも、「おいしい、おいしい」と大喜びで食べてくれます。
15分料理でも、一皿料理や丼ものでも、同じものが続いても。
そして「食べ物に対する感謝の気持ちをもつ」というのが、基本の姿勢。
でも、味音痴ではないので、たまに頑張って手を掛ければ、ちゃんとその違いをわかってくれる。
これは、とても嬉しいし、張り合いがあります。
そうでなかったら私など、とうにお料理を放棄していたと思います。
頑張って作ったものに対して、
「おかず、これだけ?」「また、これ?」「手抜き」などと文句を言ったり、
「おいしい」の一言もなく無言で食べたり、
味付けにケチをつけたり、
色々と細かい批評や薀蓄を聞かせたり・・・というのもよく聞きますが、
これは、作り手に対しても食べ物に対しても、本当に失礼で不遜だと思います。
(私なら「文句を言うなら食べんでよろし!聞かれもしない批評を偉そうに述べるなら自分で作れ!」と思ってしまいます。)
嘘のお世辞を言う必要は全くありませんが、
「何も言わなければ、おいしいという事」などというのは、明らかな怠慢です。
「おいしいね」「有難う」という言葉だけで食卓は和むし、
作り手は嬉しくて、また頑張って作ろうという気になれるので、
「おいしい」という言葉は、何度繰り返して言ってもらっても、聞き足りないくらいです。
(そういう私も、作ってもらった時には、もっともっと何度も繰り返して言うべきだなー・・・と、今我が身を振り返って反省。)
前日、巻き寿司を作った残りの材料を使って、今日は海鮮ちらし寿司。
(「鮮」と言うには、お刺身なしなのですが・・・。)
私は普通の寿司飯は、「お米(Milchreis)1合につき、りんご酢大匙2、きび糖大匙2分の1、塩(又は昆布茶)小匙3分の1」で作ります。今回は、甘辛く炊いた野菜を混ぜ込んだので、りんご酢ときび糖少々のみ。
お魚に強い塩気があるので、錦糸卵にも殆ど味付けはしません。
お魚は全てスーパーの冷蔵コーナーに売っているパックもの(MSCマーク付き!)です。
Matjes(ニシン)のオイル漬けは、油をよく切って、りんご酢に漬けておきます。今回買ったのは塩気がきつかったので、かなり細かく切りました。
あとは、調理済みで売っている小エビと、スモークサーモン。
海のない南ドイツでは、新鮮な魚介類を手に入れるのはとても困難ですが、
スーパーのパック魚でも、充分おいしい海鮮ちらし寿司ができます。
こういう、たまの御馳走の時には、栄養バランスだの塩分だのの事は考えず、純粋に楽しんで食べます。
うちのチラシ寿司によく似ている。
私は小エビは冷凍をぱっと湯がいて使います。
いっしょに冷凍のグリーンピースも入れたりして。
大阪人の私は、高くて美味しいのは当たり前で
安くて美味しいものが本当に美味しいものだと思ってるし。
味も自分の舌を信じてる(笑)から
くまさんのご主人といっしょにご飯を食べたいなあ
と思います。
うちも、何を作っても、簡単なものでも、おいしいおいしいと食べてくれるので、自分の仕事が忙しくて疲れているときでも、作ろうという気になります。そういうのって、正直においしいというのもあるんだろうけど、
人に対する思いやりというか、人の気持ちになって考えられるということですよね。くまさんのご主人も、すごく繊細で優しい人なのだなと思います。
新鮮なお刺身がなかなか手に入らないので、私のちらし寿司にもスモーク・サーモンや冷凍のエビをさっと茹でたものなどが入ります。
たまに、新鮮な鯖が手に入ったら、しめ鯖を作って入れたりもしますけれど。
りんご酢を使うのはよさそうですね。今度試してみます。
ときどきレモンを絞って、白ごまを散らしてみたりもします。亜流ですが、それぞれの家庭の味ということで。
どんなものを食べても、感謝して、おいしい、と言ってくれるご主人を持つくまさん、うらやましいです。
我家は...期待すると怒りに換わるので、考えないことにしています(笑)。
その代わり、アメリカ生まれ、育ちの息子がまさに、くまさんのご主人のようです。やはり、文化の違いでしょうか...。
曲げわっぱのお弁当箱がまたいいなぁ。実はわたしも去年日本に帰国した時に、このお弁当箱買おうとおもいました。結局買わなかったけど次回帰国した時は多分買いです(笑)。
わたしの旦那も、くまさんの旦那様と同じような感じかもしれないです。
美味しいものを食べるのは大好きだけど、決してグルメでも贅沢でもないのですが味には敏感。
でもわたしが作るものをいつも美味しい!といって食べてくれてますね〜。
たまに失敗した時は、これちょっとだけしょっぱいね〜でも、まあそういう時もあるよね。みたいな感じで励ましてくれます(笑)。美味しくなくても、コレ美味しくないから食べない。なんて事は絶対言いません。
わたしももっと感謝の気持ちを言葉に出さないとなぁ、、、(笑)。
私の旦那さんも「作ってくれてありがとう。美味しかったよ!」と言ってくれるのですが。。。職業柄だとは言うのですが。。。食べるのがとっても早いのです!!!
本当に味わって食べてくれたのかな~?と思ってしまうくらいです。
私の彼も味にはとても敏感で、そして全てを美味しいと受け入れてくれるタイプではありません。辛口の批評もとびかいます。でもいつも正直なのは事実です。
我が家も今日は昨日のお寿司の残りでごはんです。
ご主人はほんとうにご飯を作ってあげるかいがありますね!!
美味しそう。ってか、こんな風にネタの下処理もされてすばらしいです。これが海産物の少ない土地でお作りになられたものとは思えないし、ドイツで作られた物だなんて、言わなかったら、銀座の有名なお店のばら寿司だよって、そんな風情が有ります。
ちゃんとワッパに詰められて、ご主人様は幸せですね。
そして、やっぱり美味しい時には美味しいって言ってもらうのは、こちらの腕が上がる
努力のしがいが有るという物ですよね。
お仕事ができる人間はほかの才能も有るって、こういう事の様な気がします。
>高くて美味しいのは当たり前で
>安くて美味しいものが本当に美味しいもの
なるほど~。
ドイツでよく売っている冷凍小エビは調理済みで、上手に解凍するのが難しいので、今回初めて冷蔵ものを使ってみました。
去年でしたか日本で「カチンと来る食卓での一言」というようなランキングがあって、それはそれはひどい内容でした。
ドイツの同級生や同僚の中にも、学食や社員食堂で、必ず文句をぶちぶち言いながら食べる人というのもいて、或る日たまらず一言言ってしまった事もあります。
「作り手への感謝」「食べ物への感謝」という気持ちは、とても大事ですよね。
私の祖母は、米酢の味のきつさを嫌って、いつも自分で梅を漬け込んで作った梅酢でお料理していました。
りんご酢は、普通の米酢よりもずっとまろやかで、私は大好きです。しかもドイツでは、アジア食材店で売っている米酢の何分の一の値段で、有機無農薬のりんご酢が手に入るんです。
「文化の違い」なんて甘やかさず、息子さんをお手本に、今からでもビシビシと!(笑)
先日の「食い倒れ日記」、食い入るようにして見てしまいました~。viespaさん御夫婦の食のレベルはとても高そう!
「曲げわっぱ」と名のつくものでも、品質にもの凄くバラつきがありますので(しかも品質が値段と比例していない場合が多いので、「高いものならいい」とも言えない)、ご注意下さいね。
本体側面の曲げてある部分に使っている木目がみっちりと詰まっているものを選ぶのが、一つの基準になるかと思います。
医者の早食い、わかります~。あはは。
私は外科にいた時が、一番早食いでした。
でも、早食いはダイエットの敵ですよね。本当はそういう人には、コース料理のように待たせながら少しずつ出すといいのですが、家庭ではそんな事もやっていられませんしねー。
うーむ・・・ひとの「好み」は仕方がありませんが、それイコール「おいしさ」ではありませんよね。
作ってもらっておいて辛口の批評を出すというのは、作り手にさちこうさんのような広~い心が必要ですね(私にはとても無理です。あはは)。
私はそんなにお料理が大好きという訳ではないので(作ってもらって食べる方がずっと好きです)、夫がこうでなかったら、とっくにお料理を放棄していたと思います。恵まれていて、有難い事です。
今でも来て頂いていたのですね♪嬉しいです。
私も時々お邪魔して凄い御馳走の写真を見ては、羨ましくて溜め息をついています。コメントなんて、どうぞお気になさらず(私もひとの事は言えませんし・・・)。
murmur1さんのようなグルメの方からこんなお褒めの言葉を頂くなんて、舞い上がってしまいそうです。
私も作ってもらうほうが好きです!自分で作ると、食べる頃には疲れ果てていて味も分からなくてがっかりなのですが、でも夫の喜ぶ顔を励みにお料理、頑張ります。。。
価格の安い物から高い物まであったのでどれを買おうかかなり悩みましたが、結局値段の手頃なに決めました。
私も頑張って作った料理に文句を言う人は許せないけど、「〇〇を入れると美味しくなるんだよ」みたいなアドバイスであれば、それはそれで有り難いですね。
もちろん、もちろん。
伺ってま〜〜す。読ませて頂いてま〜す。
たおやかにがんばってらっしゃってる方のブログは、私に元気を下さいます。
私も、もっとがんばらなくちゃって、いつも思わせて頂いているんですよ。
私はグルメじゃなくて、ただ食いしん坊なだけなんです。
私は、ドイツでちゃんとワッパにこんな素敵なチラシを作られる
germanmedさんこそ、本当に美味しくお料理を召し上がってる方だとおもってま〜す!
いやいや、「簡単・手速い料理=駄目・低級」という訳では決してないと、私は思っています。ささっと作っても、おいしいものはおいしいですもの。
自分が疲れ果てない程度でおいしければ、それがベストではないでしょうか。
そして、作ってもらうのがやっぱり一番おいしいですよねー♪
悩んでおられたのなら、ご相談下さればよかったのに~。
(私も凄く悩んで決めて、購入した後で色々な知識がついたので・・・。)
曲げわっぱ弁当箱は、残った御飯を入れてお櫃代わりにも使えますし、丈夫で取り扱いも簡単で、本当に重宝しています。一番最初は杉の香りがとても強いのですが、暫く使い込むと、ほのかな香り位になります。
有難うございます。嬉しいです。
ところでmurmur1さん、少食でいらっしゃいますよね(いや、私が大喰らいなだけか・・・?)。
お代わりもできるところでは、「え、凄い御馳走なのに、たったのそれだけでおしまい?私がその場にいたら、続きはお引き受けするのに・・・!」と悶えています。
いつもいらしているホテルの食事が本当においしそうで、帰国した時に清水の舞台から飛び降りる覚悟で食べに行けたらなあ・・・と、夢だけ見ています。
ここで見せて頂く食べ物の写真は、見ているだけでいつも幸せな気持ちになります。
夫は私と知り合うまで、1度も日本の地を踏んだ事が無かったけれど、大の和食党です。中でも『海苔』が大好き。あのパリパリ感と、ご飯と一緒に口の中で広がる香りがたまらないんだそうです。
どんなにおかずがある時でも、必ず食卓にあります。
日本食はドイツでは思うように作れないかもしれないけれど、楽しみながら何とかなるものだと思います。
嬉しいお言葉を有難うございます♪
私も帰国すると必ず海苔を沢山持って帰って来て、冷凍保存しています。でも、我が家では「特別の時の御馳走」として食べているので、必ず食卓に乗せるなんて凄い!