和風ハンバーグで、ありがとう |
この3年半というもの、夫には主夫業を頑張ってもらっていました。
家事分担なんて、とんでもない。私自身、仕事をこなして生き延びるだけで精一杯。
「たかがリハビリ病院で」と思われるかも知れませんが、
リハビリ病院の中にも色々あって、天と地ほどの差があるのです。
うちの大変さは並ではなく、新しく入ってきてもすぐに辞めてしまう人が多く、
他のリハビリ病院から移って来た人は勿論の事、救急病院から移って来た人も青息吐息で続かない。
気付けばフルタイムの平社員医師の中では、もう私が一番の古株になってしまっていました。
しかも、新人達は総入れ替えで何回転した事か、覚えられない程。
辞めた人の仕事の後始末。新人への説明。そして仕事の山がくると「くまさんなら、もっと背負わせても潰れない」と、私のところへ。
職場で毎日あんなに山のようにお昼御飯を食べていたのに、
すっかり痩せてしまって、結婚指輪が時にカラーンと抜け落ちる事もある位。
歯も噛み割ってしまった。
自分なりに気を付けていたつもりだったし、仕事のせいだとは限らないけれど、流産もしてしまった。実際、私が知る限り(過去の先輩医師の話しも含め)では、うちで産休まで辿り着いた医者は今迄いなかったのです。
今回の切迫流産で病欠が始まった時は、ベッド安静を命じられるまでもなく、丸太のように転がったきり動けない位疲れが溜まっていて、本すら読む気力もなく、昼も夜も眠り続けた。
同僚に電話しても、私が抜けた分負担が大きくなって苦しい筈なのに、誰もが「絶対に復帰してきちゃ駄目。来たらおしまいだからね」と、こっそり言ってくれた。
夫も家事だけではなく、自分の勉学もあり、私の秘書業までこなし、パンク寸前で頑張ってくれていました。
夫と私が交互に台所に立つ姿を見た友人が、夫に較べて私の手の動きは「早送りを見ているみたい」と笑った位、夫にとっては大変な事なのに、いつも黙々と不平のひとつもこぼさず。
夫はお料理好きだけれど、レシピ通りの御馳走をきちんと作る事しかできないから、とても時間と手間が掛かる。
だから、昼間に一人の時はそのロスを惜しみ、可哀想に碌なものを食べていなかったと思います。
作り置き用の大鍋料理も教えたけれど、「食べる→なくなる→また作らなければならない」という考えがあるようで、作っても一人の時にはなかなか食べない。
中でもこの1年は本当に大変で、
お互いの写真も撮らなくなってしまった位、二人とも精根尽き果てていた感じです。
1日の大半をベッドで過ごす事が1箇月半位続いた後、
ようやく私も起き上がって少しは家事ができるようになり、
おしゃもじ権を取り戻しました(いや、のしをつけて返してくれた、かな)。
お料理は結構力が要る事もあり、長く立っているのもしんどいので、
15-30分位でできる、簡単な一皿料理ばかりですが、
夫は「何という贅沢な食生活!」と大喜びしてくれています。
大根おろしのおいしい季節ですね。
・・・という訳で、今日のお昼は初めて和風ハンバーグを作りました。
「ハンバーグ=面倒臭い」という訳ではありません。
スパゲティ用のトマトソースを作る時に炒めた玉ねぎと人参を少し取り分けておいて、それを使ったら簡単。お豆御飯を炊いて蒸らす間に、出来上がりました。
生姜と葱をきかせて、つなぎはパンがなかったので即席マッシュポテトで。
タレには少しとろみをつけた方がよかったな。
生の葱が苦手で混ぜ込んでしまったので、本当は付け合わせに野菜があると彩りよくなるのだけれど、中にたっぷり野菜が入っているので飾りは省略。
これまた、全てドイツの食材でできています(お醤油もALNATURA)。
3年半、お疲れさま、ありがとう。
と、お互いに。
お体をおだいじに、良い年末年始でありますように♪
さらっと書かれていますが、身体を壊して大変な日々だったのですね。
それでもこんな温かな食卓のお話で、なんとも言えない気持ちです。
クリスマスイブに足首を骨折してギプスと松葉杖生活になってしまいました。えらいクリスマスプレゼントです・・・休むわけにもいかず、明日から3日間は出社しますが、家族や声をかけてくださる方のありがたさは身にしみます。
くまさん、どうかお大事になさってください。
クマさんがとても大変な時期にダンナ様はいつも支えていてくださったのですね。人間は一人で生きてるんじゃないですもんね。
私も普段相方に助けられてるし(コノヤローって思うこともあるけど!!)、それ以上に彼の家族に支えられてたくさん愛情を受けてます。口で有り難うと言ってみても、この感謝の思いはなかなか伝えきれないんですよね。
どうぞこの年末年始はゆったりとお過ごしくださいね。
Schöne Feiertage!
親しくしていただいて、旦那様の写真も見せていただいて、、、
8月に、無事、男の子を出産し、今は、仕事に復帰しています。
旦那様は、仕事はせず、主夫業専門です。
常に、奥様をフォローして、とても仲良しご夫婦です ^^)
いろんな夫婦形態があるので、くまさんも、Babyが、生まれても、旦那様に、頼っちゃっていいんじゃないですか? ^^)
お互いに助け合って子育てが出来るって、素敵ですね。
体調は、いかがですか?
お料理だって、出来るようになって、本当に良かったですね。
でも、あまり無理をなさらないでね、、、
ホントにお疲れだったんですねぇ、ゆっくりと体の声の言う通りがいいでうよね。とくに今は自分の体ともうひとつの声があますからね(^^♪
ご主人のほうはきっと、くまさんの体が元気になって美味しいお料理を2人で食べることがとっても幸せなんでしょうね~
そちらは寒いようですから、風邪をひかないようにしてくださいね!
家事、特に毎日の食事作りはかなりの負担になり得ると思います。特に手抜きをしないで、レシピ通りに作ると、本当に大変ですよね。手打ちパスタも作られていて、学業もあって時間はそれほどないでしょうに、すごいなあと思いながら拝見していました。毎日へとへとになりながらお仕事をされているどくとるくまさんに、手間隙かけたおいしいものを作ってあげたい、と思われていたんだろうなと思います。
いつもお互いを思いやる気持ちを忘れず、本当に素敵なご夫婦だなと思います。
有難うございます。Sachieさんも、よい休暇をお過ごし下さい♪
「出社」と言っても、通勤など大変でしょうに・・・。
くれぐれも、どうぞお大事に!
そちらは賑やかで美味しいクリスマスだったようですね♪
夫は私のサポートだけでなく、自分の勉学もきっちりこなしていたので、本当に大変だっただろうと思います。「君は働いているんだから何もしなくていいよ」と、家では私を休ませてくれた優しさに救われました。
>3年半も主夫をやっているのにろくに料理ができないのは情けなくないですか?
そう思う人には、結婚相手よりもお手伝いさんが必要でしょうね。
因みに「ろくに料理ができない」とはどこにも書いてありませんので、もう少しよくお読み下さいね。
8月に出産で、もう復帰ですか!凄い方ですねー。
お陰様で元気になってきました。こんなにゆっくり出来るのは今だけの贅沢だと思うので、また今後も頑張れるように体を休め、無理せずにやれる事だけにしています。お気遣い、どうも有難うございます!
有難うございます。
働いていた時は無我夢中で、ここまで体が疲れているとは自分でも気付いていませんでした。
どんな簡単料理でも、ゆっくり二人で食べる事ができると、おいしく感じるものですね。
うちの病院は、仕事はきつかったけれど、色々と私の将来にとって重要な内容を習得する事ができたので、それを家で支えてもらえたのは、本当に有難かったです。
私はもともと何でもパパッと手速く片付ける方なのですが、夫は逆で手を抜けずにじっくり丁寧にする方なので、凄く大変だっただろうなあ・・・と思います。
旦那様の料理、本当においしかったですよ!
丁寧でボリュームのあるラザニア…また食べたいなー!
今までの分、ゆっくりと家事を楽しみながら。。。
ゆったーり、夫婦の時間を。
現在のお料理のブログ、すごく楽しみに読んでますよ~♪
家事をしてくれる旦那様は素晴らしいと思いますよ!最近お料理の話が多いので基本的にご夫婦共々料理も食べる事も好きなんだな〜と羨ましいです。私の夫は食べる事そのものに興味がないなので料理をしてまで食べようと思わないんですよね。(T_T)
美味しいもの一杯食べて体力つけて下さいね。
気合を入れ過ぎず大事な時期を乗り切って欲しいと思います。
体にいいからと何かに固執しすぎて、とらわれると疲れますしね。
実は、私の歯科大の主治医が12月の末で産休に入ります。
歯内治療には色々あったのですが、主治医が妊娠中だとは全く
気付きませんでした。親子2人で診て頂いていたのだと思うと、
有り難いようなもったいないような。
(私も産む2ヶ月前まで働いていましたから)
私自身は家人の単身赴任の関係上、結婚以来別居結婚なので
共に過ごす時間は短いのですが、基本作るのは私。家人は片付け。
でも、簡単な食事は娘と作ってくれるようになった家人です。
会う時間が短い分、出かけることを優先し外食が多くなったりしますが、「作らなければならない」食事は疲れるので、それもありかなと、
許容することが増えてきました。
どうしてもやせることが出来ず、軽い妊娠中毒症になったりもしました。
でも痩せすぎるのも心配ですね。ゆっくり年末年始を過ごしてください。
うふふ。夫のラザニアは更なる進歩を続けているので、また食べに来てね♪
今年のひかりさんちの年末年始は、特別なものになりそう。満喫してねー。
「お料理のブログ」というには、しょぼい内容ばかりだけれど・・・。kazuneiさんのお料理は、昔から凄かったもんねー。
でも、こんなささやかな食事で一緒に幸せを感じられる相手がいるのは、とても有難い事だなあ、と思います。
はい、私達は二人とも、食べる事が大好きです♪(だから食べたい一心で作る!あはは。)
貧乏学生同士で結婚したので、高価な食材や外食とは無縁で暮らして来ましたし、時間や手間を掛けて作る余裕は滅多になくて一皿料理ばかりですけれど。
anthonbergさんの介護ブログの方を読むといつも、私が在学中にずっとしていた介護のバイトの事を思い出します。ハードなお仕事ですから、どうぞお体に気を付けて!
本当にその通りで、「無理せず、バランスよく」というのはとても大事で、
そのためには色々と目をつぶったり、「ま、いいか」と許容する事も必要ですよね。
特に、共働きのおうちは本当に凄いなあと、いつも思っています。
私も正式な産休まで働くつもりでいたので、休職というのは不本意だったのですが、
私のこだわりでお腹の命を危険に晒す訳にはいかないな、と、こちらも目をつぶりました。
心のこもったお言葉、とても嬉しいです。
この3年半、夫は私のサポートを最優先にして頑張ってくれて、次が勉学で、自分自身の事は放ったらかしだったと思います。こんなささやかな食事で大喜びしてくれるというのも、有難い事です。
雪に閉ざされている今のうちに、私も体を休めて力を蓄え、家の中のなおざりになっていた部分を片付けて準備しなくちゃなあ・・・と思っています。