学生時代の究極簡単ごはん |
疲れ果てた冬の帰り道、閉店間際のスーパーに駆け込むのが精一杯。
学生時代の寮には冷凍庫もなかったので、作り置きや買い置きも乏しく、
日本みたいなお惣菜やお弁当も売っていないドイツ。
へとへとで何もお料理したくないけれど、
出来合いのパック食品よりもう少し優しい味の、あたたかいものを、すぐ食べたい。
そんな時にはよく、
500gの冷凍グリーンピースを一袋と、
数本入りのSaitenwurst(ソーセージ)を一パック、買って帰りました。
鍋底が焦げ付かないように、5mm弱程度の厚さに水をはり、
野菜スープの素を小匙1杯、
冷凍グリーンピースを一袋ザーッと入れ、
その上にソーセージをのせて、
蓋をして蒸し煮にするだけ。
(当時は冷凍庫がなかったので、買った物は使い切り。それで4人前位。)
最初は強めの火で、ぐつぐついい始めたら火を弱めて、
何回かソーセージの隙間からお豆をかき混ぜてやって、
お豆にさっと火が通り、ソーセージが熱くなったら出来上がり。10分もかからないでしょう。
包丁・まな板を使わず、手すら濡らさない、究極の簡単さ。
どうせなら色々と他の野菜も刻んで入れようとか、ソースを作って掛けたらもっとおいしくなるだろうとか、この際一切考えない。
冷凍グリーンピースは生を冷凍したものなので、缶詰とは全然違います。私は好き。
ソーセージは底に沈んでぐつぐつ茹でられると味が抜けてしまうので、
お豆の上にのっけて、蒸すようにします。
(Saitenwurstは既に調理済みなので、あたたまりさえすればいい。)
ソーセージは味が濃いので、スープの素は隠し味にほんの少し入れるだけ。
あれば、無水料理ができるような厚手のお鍋を使います。
そして、お肉屋さんのソーセージなら、言う事なし。
追記:
↓Saitenwurstというのはこういう細長いソーセージで、そのままでも食べられ、スーパーでは数本パックや瓶詰めにして売っています。うちの地方以外ならWienerという名の方が一般的みたいです(同じ語でも日本のウインナーよりずっと長くて十数センチ位)。
辛子を添えて、バルサミコ酢をかけて食べるのが私は好きです。
普通に大型スーパーで手に入るバルサミコ酢では、Hengstenbergのものが我が家のお気に入りです。地元Esslingenのメーカーなので、ドイツのどこまで流通しているのか知りませんが。
辛子はTHOMYでないものを(私はネスレ社の製品は極力ボイコットしています)。
何年ぶりかで作って、夫に食べさせたのはこれが初めてだったのですが、
「簡単でおいしくて、栄養価も高くていいねえ」と、とても気に入ってくれました。
「辛子とバルサミコ酢は絶対!」だそうです。
↓早速作って下さいました♪
■ひろろ箱さん■「燃焼系サイクリングで、筋肉痛。。。」
追記:
私がネスレ社製品を極力ボイコットしている理由の一部は、こちらに出ています。
・犬養道子著「人間の大地」
・DVD「We feed the World」
・(「話の特集 2005 創刊40周年記念」中、中村靖彦「水が危ない」)
↓ネスレ絡みのpenedes catさんの「カタルーニャの葡萄畑から」トラックバック記事も、是非。
因みに。
ドイツで流通しているネスレ(ネッスル)製品で、「Nestle」以外の名前で知られているものは以下のような感じです。
パッケージの裏に小さくNestleのマークが入っているものや、どこを探してもNestleという言葉が書かれていないものもあります。
コーヒー類:CARO, NESCAFE, Nespresso, NESQUIK など
チョコレート・菓子:KIT KAT, After Eight, LION, NUTS, SMARTIES, RULO, Choco Crossies & Choclait Chips など
アイスクリーム:MOEVENPICK, NESQUIK など
その他食品:Buitoni, Maggi, Thomy, Herta など
ミネラルウォーター:Contrex, Perrier, Vittel, Acqua Panna, S. Pelleqrino など
ベビー関連:Alte NaturNes, Buebchen など
写真つきの詳しい一覧はNestleのサイト内(ドイツ語)にあります。
びっくりしたなあ・・・。(ドイツでもイギリスでも結構多かった)
日本人には考えられない量が・・・。
ソーセージの美味しさは、これまた日本では味わえない素晴らしさ。
思い出してしまいました。
簡単料理、いいですねー。(笑)
お久しぶりです.こんばんは.
冷凍のお野菜が使えると学生生活ってバリエーションが豊かになりますよね.しかし,調理しちゃえば何日かは持つんですよね.たった今気が付きました.
ありがとうございます!
簡単で、美しく、おいしい、くまさん流儀のお料理♪
ひさびさの登場で嬉し~い!^^ メモ、メモ。
ネスレ製品のボイコット、くまさんらしいなあ。
意味は違うけども、脱脂粉乳付きパン給食も、いまになって
じわじわと日本の食にボディブロー的に効いているように思えます。
こういう問題は根深いですね。
簡単料理は、働いている身には、嬉しいですね。
ドイツのソーセージは美味しいでしょうねーー
こちらで売っているものしか知りませんが。
外国の料理って、お豆が入っているものが多いですよね。
私も真似して作ってみたくなりました。
ダイエット中なので、少量で。^^
美味しいソーセージを使うところが秘訣でしょうか?
ドイツのお肉屋さんで買うソーセージは、美味しいでしょうね~。
そう、グリーンピースは野菜というより主食の仲間になってしまうんですよね。私も最初は驚きました。
といで吸水させて炊いて蒸らして・・・というお米はハードルが高い時には、こういうのもありだなぁと思います。
冷凍庫がない場合、ドイツの冷凍食品やお肉などは、大体どれもパックが大き過ぎるんですよね。グラム売りしてくれるお肉屋さんやマルクトは、学生には遠い存在ですし。
私は同じものを何回か続けて食べても気にならない方なので、「食材を一気に使い切って大鍋にどかんと作っては、何日間かそれを食べる」というパターンが多かったです。
「飽きる」という場合には、残りを卵とじにしたり、トマトケチャップ味やカレー味にしたり・・・と色々できると思います。
ひえー。こんなのお料理と呼んでいいのでしょうか。しかも「美しい」?たらーり・・・。
ネスレ製品、コーヒーやチョコのように堂々と大きく書いてあるものは判り易いのですが、
別名ブランドで知られているものは、買ってから「えっ?これも実はネスレだったの?」と愕然とする事も多く、ボイコットはなかなか難しいです。ですから「極力」。
美術館、いいですね~。もう何年も行っていないかも・・・。
すみません!あれでは判りませんよね。説明を追記しておきました。
お米や小麦(パン、麺・・・)のみならず、じゃが芋、とうもろこし、豆類なども大体主食の仲間になるので、日本人の感覚からすると驚きますよね。
ウー・ウェンさんの料理本に「餃子は皮が主食で中身がおかず」と書いてあったのも、「そうか!」と目から鱗でした。日本だと濃い味付けにして餃子全体がおかずですが、本来は薄味で餃子だけを食べればいいものなのですね。
グリーンピースはお米より蛋白質が多いので、ウォーキングなさっているひろろ箱さんには筋肉増強の助けにもなると思います。
もしかしたら前に言ったかも知れませんが、本館「医学こぼれ話し」にもダイエットについて少し書いてありますので、御参考までにどうぞ。
(でも、ひろろ箱さんの食べ歩き記録、私いつも楽しみにしているんですよ~。)
ドイツもお惣菜関係は売っていませんか?国が大きいから食材など多い気がするので、料理の幅もありそうかな〜と思っていました。ザワークラウトは大好きなのでドイツに行った時に瓶詰めのものを買ってます。あれって自宅で簡単に作れますか?
どちらも私も良く食べていて、懐かしくて涙出そうになりました。今日日本のしょぼいソーセージを食べたので、特においしいドイツのソーセージが懐かしくなりました。
近所のお肉屋さんでSaitenwrustを買い、夕食に作ってみました!
夫も私も、一口食べて「うまーーい!」。ご主人のおっしゃるとおり、辛子とバルサミコは絶対外せないですね。グリーンピースも、冷凍は缶詰と全然違いますね。ほくほくして甘い。
こんなに簡単なのに、あのおいしさ。これからもちょくちょくうちの食卓に上りそうです。ありがとうございます!
CAVAの故郷からいらっしゃいませ♪
「お料理したくない程疲れている時に喉を通るもの」という出来合いのものが、ドイツにはなかなかありませんよね。日本のお惣菜売り場を見ると、「いいな~」と思います。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
お、デンマークではグリーンピースが主食扱いされませんか(言われてみればドイツでも、更にライスを添える事があります)。
テイクアウトのお店やパック食品などは一応あるのですが、どれもかなり味が濃くてどっしりしているんです。
ザワークラウトは発酵させて酸味を出しているので、作り方を心得ている人には簡単なのだろうと思うのですが、私はちょっと作ってみる気にはなれません(沢山失敗しそう・・・)。
ドイツのdm(ALNATURA)に売っているパック詰めのザワークラウトなら、瓶より運搬が楽だと思いますよ~。
私はtamakopiさんちのやさしい色の煮物とかメンマの写真に悶えていました~。
いつもとってもハードな毎日のようですが、どうぞお体に気を付けて、やり遂げて下さいね。
うわー、嬉しいです♪
他の皆さんが凄いレシピやお料理を出しておられる中、「こんなごはんを記事として出していいのだろうか・・・」と思いつつ出してしまったのですが、お役に立てたのならよかったです。
その時ダイエットには関心がなく、その部分はさらりと流してしまいました。
今読み返してみたら、参考になるお話がいっぱいで、ありがたいです!
この簡単料理も、試してみましたよ♪
ほんとに簡単なのに、なかなかイケますね~。
私のブログでも紹介させていただきました。
いつも有用な情報を、ありがとうございます。^0^
私たちがいるNRWもWiener Wurstですね。やはり地域ごとによって呼び名も違うのでしょうか。
私もErbsen大好きです。我が家ではMaisと玉葱と一緒にButter Gemueseにして食べています。マスタードとバルサミコ酢、今度食べてみます。
お役に立てれば嬉しいです♪
こちらこそ、いつも目を楽しませて頂いて、有難うございます。
実は「Saitenwurst」がこの辺りの方言だとは、今回の記事を書くのにWikiを見るまで知りませんでした・・・。
バルサミコ酢だとさっぱりしていて、疲れていても喉を通り易いと私は思います。元気度によって、ソーセージを多目に食べたり、Erbsenを多目に食べたり。
以前は夫の仕事柄、何週間何ヶ月と帰って来ないことが多かったのですが、私も一人のときは4日分ぐらいを一気に作って同じものを食べ続けていました。
義父が南ドイツ出身なので、実家では南ドイツの料理が登場することも多いです。最近ではこちらでも南ドイツのものがパン屋さんや肉屋さんで手に入るようになったと義父が喜んでいました。ドイツも、所変われば料理も違ってくるようですね。
そう、パンやお料理は地方によって随分違いますよね。ポテトサラダも、他の地方の作り方を聞いて「げーっ」と言って身震いしている人もよくいます。
あ、因みにこの記事のは、南ドイツのお料理でも何でもありませんので・・・たらーり。
隠れネスレ製品は結構あって、実は私もつい先日までBuitoniがネスレだというのを知りませんでした(だから我が家にまだ在庫があります・・・)。ちょっと一覧を追記しておきました。
有難うございます。全く問題ありませーん♪
(ところでそちらは試してご覧になりました?)
グリーンピース、大好きです。Saitenwurst、ドイツ人街に行ったら本格的なものが買えるかもしれませんね。
試してみたいです。
「お料理したくないけれど食べたい」という場合に、究極の簡単さです♪
(私の「レシピ」タグって、お料理とも呼べないような、こんなのばっかりですね・・・。)
わーい、「すごくおいしかった」なんて♪
ソーセージの味に頼っている部分が大きいので、「ソーセージではなく目玉焼き」よりも、「ソーセージの上に更に目玉焼き」の方が多分いいと思います。
シロクマ と ドイツ というキーワードから数年前に辿りつきました
息子がクヌートに会いにベルリン動物園に出かけたのがきっかけです
最近 クヌートがメスシロクマさんたちにいじめられているそうで ちょっと心配です 頑張るんだ クヌート!
その関係?でドイツのビール(ちょっと白く濁った感じの)やソーセージにもはまりました
グリンピースとソーセージ 色の取り合わせもいいですねぇ
これからも ブログを楽しみにしています
お仕事お忙しそうです どうぞお体大切に!
ところで、7月に載せていらした記事、リンクさせていただきました。
よろしくとありがとう、でございます。
この料理さっそくやってみます。
最近はちゃんとした大掛かりな料理を作らなくなって、つまみ的な小料理をいくつか並べて楽しむという傾向にどんどんと移行してきました。
あらあら、くま違いで申し訳ありません(何だか詐欺みたいですよね・・・)。左のサイドバーにリンクしてあるブログ「動物園始めました。」のカテゴリ「ベルリン動物園」に、クヌートの素敵な写真が沢山ありますよ♪
こんなくまですが、これからもよろしくお願いします。
リンク&お知らせ有難うございます。よろしかったらトラックバックして下さいね~。
けろっぴさんの「本当においしいマクロビスイーツ」にいつも興味津々です。アレルギーのある子どもなんて、代わりにそんなのを食べさせてもらったら凄く嬉しいでしょうね。
皆さんに「料理」と呼んで頂いて、何だか身の置き所がありません。
「つまみ的な小料理をいくつか」と聞くだけでおいしそうです!私なんていつも「それだけ」の一皿料理なので・・・。
スープ大目にしたら、ほとんどポトフでした。体が温まっておいしかったです。
野菜が嫌いでしたが、ニンジンジュース継続して半年になりました。
来月の健康診断が少し楽しみです・・・
土日だけ両親にも作ってあげますが、喜んで飲んでいます!
「ほとんどポトフ」というのも、また違ったおいしさかも・・・♪
そして野菜嫌いが人参ジュース継続!胃がもたれるのは解決しましたか?
今年の冬は、それで元気に乗り越えて下さいね。
有難うございました。バッチリです♪
ネスレ、うちもボイコットしています。
このメーカーに限らず、例えば。不当な労働条件で従業員を雇っているとされる、生活雑貨チェーン店、衣料品店、日本にもある有名なファストフードなどでは買い物をしません。
ドイツでは、このような事を会社の実名を出してドキュメント番組があるのに驚きました。番組制作者側にはかなり勇気のいる事だと思うけれど。
12月も半ばですね。
ご自愛ください♪
人間の食べ物だけではなく、ペットフード業界でも世界的な大手ブランドをネスレはいくつも買収していますね。ピュリナやモンプチ、フリスキーなどテレビのコマーシャルで有名ですが、これらもすべてネスレ。
クロアチアでもペットショップに置いてあるものはこれらのネスレ買収企業がメインですね。しかもこれらのキャットフードのパッケージにはネスレとは一切記載してないので、気がついてない飼い主がほとんどでしょう(ということはおそらくドッグフードについても然り)。かく言うわたしも、ピュリナのキャットフードの品質を調べていてネスレに辿り着いたわけですが。
・・・・・・
溜め息。
この機会に固有名詞を出してしまって下さっていいのに~。
ネスレは大体こういうのには登場しますね(それだけの事をしているので)。
本文上に挙げた日本の本にも、ドキュメンタリー映画にも、実名でそのやり方が登場しています。
何だか買収の手がどんどん広がっていて、しかも名前を出していなくて、知らない間にネスレに世界制服されていそうな感じですね。
Buitoniの袋にもネスレの名は出ていなくて、私はつい最近まで知りませんでした。
本当に・・・溜め息。
Schlecker, Kik, McDonald'sの不正を扱う、それぞれのドキュメンタリーを見たことがあります。また、こういうお店に限って、ドイツ中のどの町にも必ずと言っていいほどあるので、それなりに利用者が居るし、人件費を削る事で経営者側から見たら利益になるのでしょうね。
特に、Kikのドキュメンタリーで見た内容は、本当にひどいものでした。
アジアの国に工場で、貧しい人達の足元を見たような長時間労働させていて、フェアトレードとはほど遠いものでした。
華やかな広告やテレビコマーシャルとは180度中身は違いますね。
なるほど、そこでしたか。マックだけ当たりでした。
ナイキ工場の働かせ方も本当にひどい(暴力行使も)というのを、出始めでバカ売れしていた頃に聞いた事があります。チボーもちょっと怪しい噂を耳にした事があります。
きっと、どの大会社もつつけば多かれ少なかれ出てくるものでしょうけれど、余りにもひどいのは、ね。お財布事情もあって、ボイコットにも限度がありますが、「製品を買う=その会社を支持する」という事を自覚して、私達消費者がそれぞれの出来る範囲で「選んで買う」という事が大事なのだろうな、と思います。