私達の若草物語・前置き編 |
私達姉妹は四人とも、性格も得手不得手も違っていますが、
子供の頃に全員が共通して好きだったのは、手仕事と本。
書く、描く、工作、手芸、といったものは、皆が競うようにしてやった。
そして全員、本当に本が好きで好きで、
本さえ与えておけば、何時間でも座り込んで読んでいた。
日が暮れて部屋が暗くなるのにも気付かない。
小学校に入ってすぐの頃、教室で本を読んでいて、はっと気付いたら校内が全くの無人で、
朝礼が始まっていて全校生徒が並んでいる校庭に、半泣きで出て行った事もあります。
家にある本は既に何度も何度も読んでいたので、
よその家の本棚は宝の山のように見えた。
ナルニアごっこやバラ戦争ごっこが遊びの定番で、
二段ベッドが城、絨毯が海、ベッドの梯子が船。
ぬいぐるみの名前は、フロプシーから地雷也(何で?!)まで。
うちの通貨はサザエの蓋で、単位は両と銭(何で?!)。
姉達は自分で絵本も沢山作って、出来の良いものは、父が背表紙(ただの黒い補強テープだけど)を付けてくれた。その中でシリーズ化した名作の主人公は、サラブレッド丸(何で?!)といった。
私は一人だけ少し歳の離れた末っ子で、てんで姉達の相手にはならない。
「すぐに泣くで、入れてあげん」と言われつつ、一緒に遊んでもらったり、
「真似禁止令」が出ても、こっそり真似したり。
できるだけ、精一杯背伸びするのが常だった。
私も段々大きくなって、手先が器用になると、
姉の体操服のゼッケンや体育祭のハチマキを縫ってあげたりして、ご機嫌とりをした。
でも、たまにお供させてもらえると嬉しくてスキップしてしまって、「恥ずかしい」と叱られたり。
成長と共に、私の嗜好は物語から文学へと進み、
高校生の時には「外套と襟巻き」とごく普通に口に出して、母に「いつの時代?」と吹き出された。
理想の男性は、給料3箇月分の指輪を買ってくれる人ではなくて、
本屋に連れて行って、「好きなだけ買っていいよ」と言ってくれる人(本気でそう思っていた)。
そんな一風変わった四姉妹がおりましたとさ。
(つづく)

祖母の荷物を整理した時、
幼稚園で私がかいた敬老の日のカードが出てきて、吹き出した。
「こいしくなりました」って、「し」も満足に書けない幼稚園児が・・・。
(ミーというのは祖母の家の猫の名)

わたしも子どもの頃から本が好きで、小学校の頃に本を読みながら登校していたら熱中しすぎて田んぼに落ちたことがあります(笑)。本は無事でした。ちなみに地元はくまさんが学生の頃から数年過ごされた松本です。高校卒業まで過ごしました。
続き、楽しみにしています。
バンクーバー日々是々のモナちゃんに教えられて来ました。
実は私もMrs. Brownというハンドルネームの彼女からコメント(?)をもらい、最近大変に心のこもった謝罪を戴き、心から応援したいと思いました。
そして、一体どなたが彼女の心を開かせたのかと思っていたら...
↓下の記事、とても感銘しました。
四姉妹とは若草物語のようですね!
姉妹の存在は憧れです。
おお、四姉妹の末っ子は、私も初めてお知り合いになるかも。同病相憐れむで、傷の舐め合いしましょう(笑)。
田んぼ・・・水は抜いてある時期だったのでしょうか。
そう言えば私も、よく本を読みながら下校しては、ガードレールや電信柱、路肩駐車してある車などに引っ掛かっていました。あはは。
はじめまして、いらっしゃいませ。
愛されている妻さんのところ、実はモナちゃんのところから、時々飛んでお邪魔していました♪
↓のは、私の記事よりも、皆さんのあたたかい応援コメントが素敵でした。彼女には、頑張って幸せになって欲しいものです。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

私は一人っ子なので、いいなぁと思いました。
児雷也とはまた渋いぬいぐるみですね! 何のぬいぐるみだったのかしら。
私はむしろ、ブロンテ姉妹を思い出しました。3姉妹+男一人ですが、4人で物語を作って遊んでいて、それが後にシャーロットとエミリーが作家となる基になったとか…
姉の地雷也は、犬だったと思います。確か2匹色違いでいて、地雷也の相棒はコル(ナルニアの)。
子供の考える事って、よくわかりませんねー。あはは。
幼稚園児のくまさんの絵、すごく巧いんじゃないですか!?
レイアウトがグラフィカルですよ、これはッ。
しかも「こいしくなりました」って文学的www 当時のくまさんに逢ってみたい!
うふふ、草子さんも♪
この絵、特に文字のところや背景の色分けの形が、訳わからん(笑)。あの頃の私の頭をパカッと開けて、何を考えていたのか見てみたいです。
夫は、このお日さまを見て、「・・・カニ?」
(こちらでは、お日様は黄色で描くものなのです。)
あ、スパム防止に「w」は5つ以上は禁止に設定してありますので、頭の隅にお留め置き下さいませ。
(あっち系のスパムは矢鱈「w」を連発するので・・・)