私と写真 |
10代後半に、父のお古のキャノン一眼レフに夢中になりました。
フィルム代も現像代も高いから、今のデジタルカメラの勢いで撮りまくる事は勿論できず、
1枚1枚を本当に丁寧に、構図をじっくり考え、
そのためにはてくてく歩き、しゃがみ、攀じ登って、撮りました。
「この天気・光線ではイマイチ」と思えば、一切撮らなかった。
どこの写真屋さんに出せば、きれいに焼いてもらえるか、それも真剣でした。
そんな私の火を消したのは、と或る写真屋さんでした。
数年分のネガから、改めていい写真だけ集めようと、まとめて焼き増しに出した。
そのネガが、全部きれいに消え失せた。
私がまだ「女の子」だったからか、写真屋さんは「もう引き取りに来られましたよ」と言い張った。
私も世慣れていなかったから、食い下がる事もせず、涙ながらに引き下がった。
それ以来、余り写真を撮らなくなりました。
ドイツに来て1年目は、メールもなく、
安い国際電話の存在も知らなかったから電話も一切かけず、
本当にひとりぼっちでした。
写真も滅多に撮らないので、現像は半年に1度くらい。
しかも写真は重いので、航空便ではなかなか送れない。
何年かの後、父がデジタルカメラをくれました。
現像しなくていいから、写真も撮り放題。
「これは駄目かな」と思っても、何枚かパシャパシャ撮っておくと、1枚いいのが混じっていたりする。
そんな贅沢が許される。
今日撮った写真を、遠く離れた家族にメールで送る。
「今日はこんなのを見掛けたよ」
「今日はこんな御飯を食べたよ(ちゃんと御飯食べてるよ)」
そして日本から、家族の写真がメールで届く。
こういう点では、素晴らしい世の中になったと思います。
通勤の途中で美しい風景を目にしても、
ドイツの国道は日本の高速道路のような走行速度ですから、
なかなか車を停める事はできません。
おいしい御飯は、熱々の出来立てを食べたい。だから、撮影は大急ぎ。
写真のために生きるのではなく、生きるのが1番で写真は2番。
きれいなもの、おいしいもの、楽しい事を、「写真」という形にし、
家族や友人に見せて、気持ちを分かち合う。
私にとって、写真はそういうものになりました。
ドイツでは、虹をよく見かけます。
今日のは、うっすら。
日が長く、朝の光も強くなってきました。
少しずつ春の兆し。
デジカメって本当にありがたいですよね♪
パソコンといい、デジカメといい、発明してくれた人に感謝です。
このおかげで、さらにコミュニケーションの輪が広がりましたよね(^^)
ところで、ドイツの国道、そんなに速いんですか!知りませんでした・・・。
ふとしたときにいい景色に出会うから、止められないのは悲しいですね。
これからも、面白いお話、楽しみにしております。
もうすぐ春ですね。
くまさんも、お体を大切にして、お仕事頑張ってください♪
私は大人しく時速80-100km位で走っているのですが、
かなりの頻度で追い越されます。
歩道も完全に別の道に分離されています。
この写真は、横道に入って車を停めて、ようやく撮れました。
が、虹は薄くなってしまいました・・・。
とらきちさん、早起きですか?夜更かしですか?
お体に気をつけて。
わたしは早起きです。
あの空の色と、日の出を見るのが大好きなのです。
都会にいながら、力強い自然のパワーをもらえますからね。
4時にインターネットとは、凄い早起きぶりですね。
私も見習わなくっちゃ。
全然内緒じゃないので、「ブログあけまして(はじめまして)」に追記致しました。