泣き笑い |
膝の痛みの患者さん。まだ手術はしたくない。
疼痛治療は行き着くところまで行って、でも高用量のオピオイドすら効かない。
我慢強い彼女は、私が診察で膝に触るまで、その痛みを顔に出さなかった。
彼女の飛び上がり方を見て、これはもう限界、
やっぱり手術するしかないかも知れませんねと整形外科への紹介状を書いた。
でも、整形外科の予約が取れて受診するまで、そして手術まで、
あの痛みを抱えてあと何日待たなければならないんだろう。
「1日でいいから、痛みの中休みが欲しい」と呟いた、
憔悴し切った彼女の姿が、お昼休みにも頭から離れず、
ふと思い出したのは、整形外科医になった同級生の言葉。
もしかしたら、彼が言っていた点滴が効くかも知れない。
本来、オピオイドと較べたら鼻で笑っちゃうような鎮痛剤なんだけど。
すぐ処方箋を書き、薬局に注文を出し、彼女に電話を入れ、
その日の夕方に、ほんの5分の点滴。
終わって、「どうですか?動かしてみて下さい」と言ったら、
起き上がって足をぷらぷら揺らし、目を見開き、それから半泣きになった。
「動かせる!信じられない!」
泣き笑いで、ありがとう、ありがとう、と抱き締められた。
治す事はできないけれど、せめても。
もう一人は、鍼灸。
青白かった顔が施術後には頬に赤味がさし、痛みは消え、
抑え切れない笑いがうふふと漏れた。
朝の村。家々の煙突から煙が立ち上るのを見るのが好き。
来週1週間は、院長なしで一人で診療。ガンバロウ。
■欧州日本人医師会の電話健康相談(無料)■
(月・水・木)21時~22時/(火)22時~23時 (ドイツ時間)
+49 9951-9493-399
↓詳細はこちら。
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本当に笑顔になってよかった!
絵本から飛び出して来た様な家並みですね。
可愛い家がたくさんですね。
よい、週末を!
有難うございます!
有難う~。
パーティーで元同級生がベラベラ喋っていて、皆「へー、そんなの効くのー?」という感じの反応だったんだけど、本当に効いてよかった!
地味な可愛さですよね。
雪も降ったりとけたりを繰り返しています。
疼痛治療は本当に難しくて、こんなに大当たりする事は珍しいのですが、私も心から嬉しかったです。
笑顔が伝わってきました。
先生のブログを読むようになって、ドイツが大好きになってきました。
痛みって、ものすごいおおごとなんですよね。
患者さん、本当に嬉しかったと思います。
それは有難うございます♪
私はドイツが好きなので、ドイツのよさが皆さんに伝われば嬉しいです。
うわ、サイテー!人でなし!人非人!
そういう人には「結石ができる薬」でも一服盛ってやりたいですね。
くまさんが住んでらっしゃる街ですか?
絵葉書にあるような風景ですね。
通勤で通る町なんです。丁度坂道の上から見下ろせる位置にあって、よい眺めです。
うわー、それはつらい・・・どんな薬でも全部駄目なのでしょうか。
鍼をしてくれるお医者さんはいませんか。鍼麻酔というものもあるようですが、普通の鍼でも幾らかましになると思います。
痛み止めの薬は全てがダメということはないらしいのですが、鎖骨骨折の手術の時は術後は氷だけで過ごしたので、かなりしんどかったです。
肝臓が良くないらしく、肝機能は数値的には普通の人の6分の1しかないらしいです。「お酒を飲むと死ぬよ」と言われたこともあります。それと潰瘍性大腸炎なので、麻酔などをすると大出血です。(^^;
子供の頃からとにかく病気の博物館のようで、次から次へと病気になり、小学生の時は3ヶ月も休んだことがありました。当時は先生がうまくやってくれたようで、進級できましたが。
大人になってからは怪我の頻度も増えてしまい、入院はしょっちゅうでしたが、痛み止めが使えないので手術は今でも怖いです。歯医者さんも怖いですけど。でも今は心臓が良くないくらいで、大したことはない生活です。
そんなんで、いつも看護婦さんの優しさやドクターには感謝するばかりです。なんだかかかりつけのお医者さんに話している気分になって、長々と書いてしまいすみません。
うーん・・・例えばオピオイド系の鎮痛剤は肝不全でも潰瘍性大腸炎でも使える筈です。そもそも、ひどい肝不全での肝移植手術でも潰瘍性大腸炎の手術でも、ちゃんと麻酔しますし、術後の疼痛ケアもします。何か他に理由があるのかも知れませんが、その二つ「だけ」でしたら、痛み止めを使わないというのは私には理解できません。
かかりつけのお医者さん、或いはペインクリニックなどで、一度しっかり話しをしておくのはどうでしょうか。何かあった時の痛み対策をちゃんと見つけておくと、恐怖が随分和らぐのではないかと思います。
痛みというのは本当に嫌なものですから、どうぞよい解決策に出会われますように・・・と祈るような気持ちです。