エコな電気 |
こぐまが生まれてから電気の使用量が増え、
更に国が原子力撤廃を決めてから電気代が上がった事もあり、
月々の電気代が、今迄の1,5倍くらいになってしまいました。
こぐまが生まれてからは、電気暖房器で補う事や、
洗濯機や掃除機を使う回数も増え、
私も育児休暇で家にいて、三食用意するし、
滞在客も頻繁だし、まあ当然でしょう。
それでも電力会社のデータによると、
現在の私達の一家三人(+お客)の使用量は、
二人暮しの平均使用量を下回っていたので、
節電の心掛け自体は大丈夫のようです。
ドイツには小さな電力会社が沢山あって、
新規顧客には特典がある事が多いので、
最低契約期間を過ぎたら、どんどん他の会社に替えるのが得なようです。
また、年間使用量が大体わかっている場合は、
一年分の一定量をパックで購入すると、ずっと安い。
(但しその一定量を超過すると高くつくので、要注意ですが。)
どうせなら・・・と、この際、
「原子力・火力なし」という、エコな電力会社にしてみました。
最安値ではないけれど、その姿勢を支援してみようかな、と。
一概に「エコ、いいね!」とは言えないのですが、
取り敢えず、今の段階ではこちらがいいかな、と。
選んで電気を買える、というのが、日本から来た私には、なかなか新鮮でした。
2009年、フランス上空にて。
(以下は聞いた話しなどで、きちんとしたソースは無しですので、噂程度に読み流して下さい。)
火力発電というものは、とても勿体ないというテレビ番組を観た事があります。
油を燃やして発電するのだけれど、その時生ずる熱は大気に捨てられてしまい、
その電気を使って、家庭では熱を新たに作ったりする。
限りある貴重な石油をそうしてバンバン燃やし、ロスも大きく、地球も汚していく発電は、
やっぱり将来性がないかな、という気がします。
(家庭で発電と発熱をセットにした器械もあるそうで、
発電の方が余る場合は、その電気を逆に送電して売る事もできるとか。)
ドイツは原子力撤廃を決め、一部はもうストップしましたが、
配電のシステムは原子力発電を前提にされており、
それらをかなり新しくやり直さなければならないロス、
折角大金を投じて建設した原子力発電所を閉鎖するロス、
原子力発電バリバリのフランスから電気を購入している矛盾など、
まだまだ課題は沢山あるようです。
エコにも問題はあります。
水力発電は個人では無理でしょうけれど、
風力発電やソーラー発電などの設備を個人で設置すると、
国からの援助が下りたり、一定年数はその電気を国が買ってくれる保証があったりします。
土地や資産のある人が、それを目当てにそういうものを濫立させ、
「投資さえすれば、自動的にお金が入ってくる」という状態なので、
汗水を垂らして農地などを維持する意味がなくなってくるのです。
勿論、「そんなに簡単ではない」などと、金持ちには金持ちの言い分があるのでしょうが、
投資するだけの元手を持たない私達庶民から見れば、
「金持ちは遊んで暮らせる」という思いは消せません。
遊んで暮らせる人がいるのは結構な事ですし、私自身はそうなりたいとも思いませんが、
社会のシステムとしては、ちょっとどうなの?という気がします。
「景観を損なう」という点も、最近の濫立で、かなり深刻になってきています。
レモンケーキ。このレシピは、よくある分厚い砂糖衣ではなく、薄ーい衣でした。