戦争を知る世代、知らない世代 |
私の勤務先では、手術直後の患者さんが多いので、私は治りの悪い傷の処置もよくします。
膿は洗い出し、壊死した部分は切り取ります。
或る時、いつものように処置しながら「何故それが必要なのか」という説明をしていたら、
患者さんに「よく知っていますよ。戦争で経験しましたから」と言われました。
普通の人は、こういう処置を嫌がるものですが、
その患者さんは、「取るべきものは、全部取って下さい」と、どんと構えている。
「あの頃は鎮痛剤もなしに、しなくちゃいけなくてね。
それをしないと、どんどん腐って、ひどい臭いがしたものです」
戦争を経験した人は、我慢強く、何に対しても「有難い」という気持ちを忘れない人が多い。
だから、人付き合いをしても、とても気持ちがよい。
戦争を経験しなくても済むという事は、本当に有難く幸せな事の筈なのに、
その幸せ者達の方が、逆に傲慢で自己中心的な人が多くなっているのは、まことに残念な事です。
さて、暗い話題が続いたので、ここらで気分転換。
実は、今回も色々と不調な事があって、またも、お友達ごはんに慰められました。
1日目:ちらしずし、鮭の南蛮漬け、ポテトサラダ。
2日目:タイカレー、わかさぎ揚げとパプリカの甘酢掛け、手作り肉団子のあんかけ、ポテトサラダ(お料理は勝手に命名)。
ビール、日本酒、黒糖焼酎、ブランディー、ワイン、Federweisser(途上ワイン)・・・
と、おいしいお酒も色々といただいて、
心の込もった手料理に、鬱々としていた心も浮上。
軟弱な国で、のほほんと暮らしているわたしなどには、
想像も及ばないようなしんどいことが沢山、おありなのでしょうね。
ともあれ、浮上されて、なによりです^^ フレーフレー、くまさん!!
↑(おやッ? 「久保田」ではござんせんか~♪)
そのあとの御馳走は・・・
今日から一週間日本へ行くので、負けずに楽しんで来ます。
落ち込んだあとのお友達の美味しい手料理は
何より癒されますね。
くまさんの少し前の記事になりますが、
お店でミューズリーを見かけたので
その時の記事を思い出して買ってみました。
私のブログにリンクをさせていただきました。
よろしくお願いします。
確かに「外国人」として暮らすしんどさはありますが、それを除いたら、
日本で働く方が、余程しんどい事が多いと思います。
だから、日本の社会人の皆さんをとっても尊敬しています。
しかし、この角度から「久保田」とわかる草子さん・・・凄過ぎます。
「戦争を知る世代は、やっぱり違うなー」と、感心する事がよくあります。
でも、そんなつらい目に合わなければ、ものの有難味がわからないなんて、哀しい事だなあ、と思うのです。私も戦争を知らない世代ですので、頑張らねば、と思います。
日本を満喫なさって下さいね。
リンク、有難うございます。もう少し美しい話題だとよかったのですが・・・失礼しました。
「作ってもらう」お料理というのは、本当に特別な味がします。
私はおもてなしの時に、ここまで凄いお料理はしないので、かなり反省。
(日本は国内関係は原爆も含めて、様々な戦争の影響をきちんと学校で教えるべきでしょうね。そして国外の戦争のことも。)
友人と過ごす時間、素敵ですね。お友達御飯、そういう時間や友人も、年々少なくなり、日本での生活は家の外で会って外食が殆ど。(離れ離れ過ぎるので仕方ないけれど。)羨ましくも素晴らしいドイツ交友生活。
まあ、建物自体が湿気・虫などで朽ち果てていく日本より、何でも保存がしやすいという点はあると思います。
こんな御馳走を作ってくれる友達に、心より感謝です。
鹿児島に知覧という特攻隊が飛び立った町があります。その町の知覧特攻平和館やいくつかの館に、特攻隊員たちの遺書、写真、遺品などが納められています。中でも、上原良司さん(享年22才)の遺書(所感)がとても心に深く訴えかけるものでした。インターネットでも読めますし、本も出ています。戦争体験者の親を持つ私たちが(くまさんはまだお若いかもしれませんが)伝えていかなければならないことだと思います。
くまさんのブログの場をお借りします。
日本の若い世代の皆さん、是非彼らの声を聞いて、愛国心・民族愛・信念・自由に関して考えてみてください。